11月19日
投資被害について
ニューヨークダウ60ドル安、小売りやハイテクが支える
米国株式市場はまちまち
ダウ平均は60.10ドル安の35870 95ドル、ナスダックは72.14ポイント高の15993.71で取引を終了した。
昨日引け後に発表された決算に失望したシスコシステムズの下落がダウを押し下げ、寄り付き後下落。世界で新型コロナ感染が再流行しているため景気回復懸念が広がったほか、連邦準備制度理事のパウエル議長再任の行方もいまだ不透明で警戒感が台頭し終日軟調に推移した。ただ、押し目では、小売り企業の強い決算を好感した買いも散見され、引けにかけて下げ幅を縮小。ナスダックは好決算を発表した半導体メーカーのエヌビディアの上昇がけん引し上昇、史上最高値を更新し終了した。
18日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円24銭で引けた
米11月フィラデルフィア連銀製造業景況指数や10月景気先行指数が予想を上回り、ドル買いが優勢となったが、株安を意識して米国債の買いが強まり、長期金利が低下に転じるとドル買いはやや後退した。
ニューヨーク原油先物1月限は反発、原油1月限終値は78.41ドル、0.86ドル高
米国を中心に石油消費国が備蓄の一斉放出を検討していると伝わったものの、買い戻しが優勢となった。備蓄放出によって供給不足で推移している需給バランスが変化するとはみられていない。
欧州で新型コロナウイルスの流行が拡大しており、冬場が本格化する時期の感染悪化が警戒されていることは重し。世界最大の石油消費国である米国でも感染者数が上向いている。
2週間後に石油輸出国機構プラスの閣僚会合を控えていることは支援要因。石油輸出国機構のバルキンド事務局長が早ければ12月にも供給過剰となる可能性があると指摘しており、生産量の調節が警戒されている。これまでのように月次で日量40万バレルの増産が来年1月以降も続くのか不透明。
ニューヨーク金先物12月限は弱含み、金12月限終値は1861.40ドル、8.80ドル安
インフレ懸念が支援要因だが、米連邦準備制度理事会の早期引き締めの見方などを背景とした利食い売りに上値を抑えられた。11月の米フィラデルフィア地区連銀業況指数で新規受注指数が1973年3月以来の高水準となった。