12月8日
投資被害について
ニューヨークダウ492ドル高、ハイテクがけん引
米国株式市場は続伸
ダウ平均は492.40ドル高の35719.43ドル、ナスダックは461.76ポイント高の15686.92で取引を終了した。
新型コロナのオミクロン変異株による経済への影響が限定的で、景気回復期待が再燃し、寄り付き後、上昇。さらに、金利動向の安定でハイテク株の買いも強く、終日堅調に推移した。
7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円57銭で引けた
新型コロナウイルスのオミクロン変異株の重症化リスクはやや低いとの見方で景気回復期待が再燃し、長期金利上昇に伴うドル買いが一時優勢となった。ただ、113円台後半では利食い目的のドル売りも観測された。
ニューヨーク原油先物1月限は続伸、原油1月限終値は72.05ドル、2.56ドル高
新型コロナウイルスのオミクロン株に対する警戒感が後退していることが相場を押し上げた。先月末にオミクロン株が見つかった後の下げ幅を解消しつつある。北半球の冬場にかけてデルタ株の流行が拡大しているものの、あまり材料視されていない。
イラン核合意の修復協議の行方が不透明であることも支援要因。イランはライシ政権へと交代した後、核開発を加速させているとみられていることから、核合意の参加国はすみやかに合意を再形成することを目指しているものの、先週末でいったん打ち切られた協議の再開は不透明。イラン側のメディアは今週9日に再開すると伝えているが、先週のイランの提案に基づいて協議が再開する可能性は低いとみられている。
ロシアによるウクライナ侵攻が懸念されていることも買い手がかり。ロシアがウクライナに侵攻した場合、米国はドイツに対してノルドストリーム2の停止を要求していると伝わった。ノルドストリーム2はロシアとドイツを結ぶ天然ガスのパイプライン。当初は年内の稼働開始を目指していた。欧州では天然ガス価格が依然として高騰しており、このパイプラインの稼働が価格を抑制する可能性があるが、ノルドストリーム2のプロジェクトが停止となった場合、天然ガス価格がさらに高騰し、原油を押し上げるリスクがある。
ニューヨーク金先物2月限は小幅高、金2月限終値は1784.70ドル、5.20ドル高
時間外取引では、ドル堅調が戻り圧迫要因ながら1780ドル割れは買い拾われる下値の堅さから買い優勢となった。日中取引では、序盤にドル高を嫌気した売りで1770ドル台前半に軟化。しかし1770ドルが支持線として機能し、下値の堅さが確認されたことによる買い戻しや、欧米株の続伸で投資心理が強気に改善していることから押し目買いで切り返した。中盤に1780ドル台後半に上げ幅を拡大。後半に米長期金利の上昇、ドル高で上げ幅を縮小したが、前日の下げ幅をわずかに上回る上げ幅を維持し、堅調に引けた。