1月20日
投資被害について
ニューヨークダウ339ドル安、早期の積極的な金融引き締め警戒感くすぶる
米国株式市場は続落
ダウ平均は339.82ドル安の35028.65ドル、ナスダックは166.65ポイント安の14340.25で取引を終了した。
金融のバンク・オブ・アメリカやモルガンスタンレーの好決算を好感し寄り付き後、上昇。しかし、連邦準備制度理事会の早期の急激な金融引き締めへの警戒感がくすぶり、下落に転じた。引けにかけて、下げ幅を拡大。
19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円32銭で引けた
10年債利回りの上昇は一服したことから、ドル売りが優勢となった。この日行われた20年国債入札は好調な結果となったこと、米国株安を意識して長期債利回りの下げ幅は一時拡大したことから、ドルは一段安となった。
ニューヨーク原油先物3月限は続伸、原油3月限終値は85.80ドル、0.97ドル高
イラクからトルコへ通じるパイプラインが火災のため一時停止したことが相場を押し上げた。新型コロナウイルスのオミクロン株の流行が需要回復を圧迫せず、供給不足が続くとみられており、供給下振れに神経質に反応する相場が続いている。ただ、このパイプラインは稼働を再開しており、月間での供給量に変化はない見通し。火災の原因は送電塔の転倒で、テロ攻撃ではないと発表されている。
国際エネルギー機関は、今年1-3月期以降は供給が需要を大幅に上回る可能性があるとしたものの、あまり材料視されていない。オミクロン株の流行でも需要は上向きである一方、今年の米国、カナダ、ブラジルの生産ペースは過去最高水準になるという。
今週の米エネルギー情報局の週報で原油在庫の減少が続くと想定されていることは支援要因。今回減少すると8週連続の取り崩しとなる。米原油在庫の市場予想は前週比100万バレル減。
ニューヨーク金先物2月限は反発、金2月限終値は1843.20ドル、30.80ドル高
12月の英消費者物価指数は前年比5.4%上昇と約30年ぶりの大幅上昇となった。米10年債利回りが2020年1月以来となる1.88%まで上昇したことに加え、ドイツの10年債利回りが2019年5月以来初めて0%を超えて上昇し、インフレ懸念が高まった。米連邦準備制度理事会が3月に0.5%利上げに踏み切るとの見方が出て金に押し目買いが入った。米10年債利回りは今後数カ月で2.5%まで上昇するとの見方も出ている。