2月9日
投資被害について
ニューヨークダウ371ドル高、企業決算を好感
米国株式市場は上昇
ダウ平均は371.65ドル高の35462.78ドル、ナスダックは178.79ポイント高の14194.46で取引を終了した。
企業決算を好感した買いに寄り付き後、上昇。新型コロナ変異株「オミクロン」流行は完全に終息していないもののピークをつけた可能性などから春に向けて経済活動の再開が一段と進むとの期待に、引けにかけて上げ幅を拡大した。
8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、115円53銭で引けた
今週消費者物価指数発表を控えていることや、米12月貿易赤字が予想を下回ったため、強い景気回復への期待に米債利回りが上昇。ドル買いが優勢となった。
ニューヨーク原油先物3月限は続落、原油3月限終値は89.36ドル、1.96ドル安
イラン核合意再建に向けて、米国とイランにやや歩み寄りがみられることが引き続き相場を圧迫した。米国は現在行われている協議を最終局面としており、新たな合意が結ばれる可能性が意識されている。合意が成立した場合、米国が対イラン制裁を解除し、減少しているイランの原油供給が回復する見通し。米国が対イラン制裁を開始する前の水準と比較すると、イランの生産量は日量150万バレル近く減少している。
米エネルギー情報局が月報で2022年と2023年の米原油生産見通しを上方修正したことは圧迫要因。今年については従来の想定から1.4%増の日量1197万バレル、来年については1.5%増の同1260万バレルとしている。ただ、今年と来年の米需要見通しについてもそれぞれ0.3%、0.1%ほど上方修正した。
ベトナムやロシアで新型コロナウイルスのデルタ株の亜種であるAY.122が急速に拡大していると伝わっていることは懸念要因。中国政府はベトナムと国境を接する広西チワン族自治区の百色市を封鎖した。感染した場合にオミクロン株よりも症状が重く、弱毒性で感染力が強いとされるオミクロン株がAY.122に置き換わることができていないという。サウスチャイナ・モーングポストやタイ・メディカルニュースが伝えている。
ニューヨーク金先物4月限は小幅高、金4月限終値は1827.90ドル、6.10ドル高
時間外取引では、ドル堅調を背景に売り優勢となったが、下値堅く推移。日中取引では、序盤から地合いを引き締め、プラスサイドに浮上した。ドルの堅調地合いは続いたが、緊迫するウクライナ情勢に対する警戒感が強く地政学的リスクや、10日に1月の米消費者物価指数の発表を控え、買い戻しの動きも根強く、前半の取引で上げ幅を拡大した。世界的な金利上昇に対する警戒感から中盤に伸び悩んだが、終盤にかけてジリ高となり、1月26日以来の高値となる1829.9ドルまで上昇。1830ドル超えにはならなかったが、1820ドル台後半で堅調に推移し た。