2月16日
投資被害について
ニューヨークダウ422ドル高、ロシア軍の一部撤収でウクライナ緊張が緩和
米国株式市場は反発
ダウ平均は422.67ドル高の34988.84ドル、ナスダックは348.84ポイント高の14139.76で取引を終了した。
ロシアが軍の一部撤収開始を発表したため、ウクライナ侵攻懸念が緩和し、寄り付き後、上昇。プーチン大統領がドイツのショルツ首相と会談し引き続き外交的解決に前向きである姿勢を強調したことやブリンケン国務長官とラブロフ露外相の電話会談などもプラス材料となり、終日堅調に推移した。引けにかけて、バイデン大統領がロシア軍の撤収が未確認としたものの、パンデミック収束に伴う経済再開銘柄の買いが相殺し、上げ幅を拡大。
15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、115円63銭で引けた
ロシアが一部部隊の基地帰還を発表したほか、プーチン大統領が西側諸国との追加交渉する意向を示したため、ウクライナ侵攻への警戒感を受けたリスク回避の円買いは後退した。また、1月米生産者物価指数が予想を上回る伸びとなったため、連邦準備制度理事会の積極的な引き締めを意識したドル買いも観測された。
ニューヨーク原油先物3月限は反落、原油3月限終値は92.07ドル、3.39ドル安
ウクライナ国境付近で軍事演習を行っていたロシア軍が一部撤収を開始したことが緊迫感を後退させた。ロシア国防省によると、南部・西部管区の一部部隊は基地に帰還する。クリミアで軍事演習を終了した部隊も撤収を始めた。15日にはシュルツ独首相とプーチン露大統領が会談しており、独首相は会談後の共同会見で「(撤収が)さらに続くことを望む」と語った。
今週の米週間石油在庫統計で原油在庫の減少が見通されていることは支援要因。市場予想は前週比150万バレル減となっている。米エネルギー情報局の週報で、原油在庫は2018年10月以来の低水準で推移。過去5年のレンジ下限を下回っている。
ニューヨーク金先物4月限は反落、金4月限終値は1856.20ドル、13.20ドル安
ウクライナとの国境付近での軍事演習を終えたロシア軍の一部部隊が基地に帰還し始め、緊張が緩和されたことが圧迫要因になった。またロシアのプーチン大統領は西側諸国との協議を継続する用意があると述べた。一方、1月の米生産者物価指数は前年同月比9.7%上昇し、高インフレが続くとみられている。