2月24日
投資被害について
ニューヨークダウ464ドル安、ロシア、ウクライナ緊張が存続
米国株式市場は続落
ダウ平均は464.85ドル安の33131.76ドル、ナスダックは344.03ポイント安の13037.49で取引を終了した。
良好な企業決算を好感した買いや、欧米の対ロ制裁がそれほど厳しいものではなく、さらに、ロシア、ウクライナ対立が地域的なリスクにとどまるとの見方も支援し、寄り付き後、上昇。その後、政府がウクライナに48時間内のロシアによる本格侵攻を警告したと報じられ、さらに、ウクライナが全土非常事態宣言を発令する計画が明らかになると、警戒感を受けた売りが再燃。引けにかけて、下げ幅を拡大した。
23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、115円03銭で引けた
米国がロシアの48時間以内のウクライナ全面侵攻を警告したため、質への逃避のドル買いが優勢となった。米5年債入札の好結果を受けて、長期金利が伸び悩んだため、ドル買いは後退し、株安に連れた円買いが一時優勢となった。しかしながら、長期金利が取引終了時点にかけて再び上昇したことから、ドルは下げ渋った。
ニューヨーク原油先物4月限は小幅高、原油4月限終値は92.10ドル、0.19ドル高
ウクライナ情勢の緊迫化を背景とした上げが一服した。プーチン露大統領はウクライナ東部のドネツク、ルガンスクの両共和国について独立を承認した後、この地域の平和維持活動をロシア軍に命じたものの、本格的な侵攻はまだ行われておらず、東西の武力衝突は今のところ限定的。主要国はロシアのエネルギー供給に影響を与える制裁は見送っている一方、ロシアの報復制裁はまだ発表されていない。
ロシアとドイツを結ぶ天然ガスのパイプラインであるノルドストリーム2について、バイデン米大統領は運営会社であるノルドストリーム2AGと同社幹部に対する追加制裁を発表した。ドイツはこのパイプラインの稼働承認手続きを一時停止している。
イラン核合意再建が月内の妥結に向かっているとみられる一方、最終的な壁を突破できておらず、イランの原油生産回復が不透明であることは波乱要因。イランのアブドラヒアン外相は再建協議について西側に現実的になるべきであると語ったほか、「対話は繊細で重要な地点に達している」とも述べた。イランは西側が協議の残されたポイントを乗り越えるための現実的な取り組みを受け入れることができるか確認しなければならないとしている。
ニューヨーク金先物4月限は小幅高、金4月限終値は1910.40ドル、3.00ドル高
ウクライナ国家安全保障・国防会議のダニロフ書記は、全土に非常事態宣言を発令する方針を示した。同国ではサイバー攻撃で政府、外務省、国家保安機関のウェブサイトがアクセス不能になった。一方、ロシア国境からウクライナ東部のドネツク市方面に向かい、軍の車列2つが移動していることが目撃者の話で分かった。