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2月25日

投資被害について

ニューヨークダウ92ドル高、ロシアのウクライナ軍事侵攻受け荒い展開

米国株式市場は反発

ダウ平均は92.07ドル高の33223.83ドル、ナスダックは436.10ポイント高の13473.59で取引を終了した。
ロシアによるウクライナ軍事侵攻を受け投資家心理が悪化し、アジア、欧州市場からの流れを継ぎ、寄り付き後、大幅安。その後、バイデン大統領が発表した対ロ制裁第2弾はプーチン大統領個人を対象とした制裁やSWIFTシステム、エネルギー関連の制裁が含まれず、厳しいものにならず買戻しが加速。引けにかけて下げを消し、プラスに転じた。

24日のニューヨーク外為市場でドル・円は、115円55銭で引けた

ロシアのウクライナ攻撃を受け、質への逃避のドル買いが継続した。さらに、先週分新規失業保険申請件数が予想以上に減少、米1月シカゴ連銀全米活動指数も予想を上回ったほか、ウクライナ緊張にかかわらず米連邦準備理事会高官が利上げ軌道を修正する意向を示さず、ドル買いに繋がった。


ニューヨーク原油先物4月限は小幅高、原油4月限終値は92.81ドル、0.71ドル高

ロシアがウクライナ全域を対象として軍事侵攻を開始し、ロシアからのエネルギー供給が混乱する可能性が高まったことから、一気に買いが強まった。ウクライナ首都キエフにはロシア軍が迫っており、掌握まで時間はかからないとみられている。主要国はロシアを強く非難したうえで経済制裁を発表した。ロシアを国際銀行間通信協会から排除し、ロシアを完全に経済的に孤立させる案も浮上しているが、この場合はロシアからの輸出が完全に止まるリスクがある。ロシア産エネルギーの輸入企業は西側の銀行から輸入信用状を得ることができなくなっているとの報道がある。

ただ、ロシアの軍事侵攻でコロナ後の世界的な景気回復が腰折れするリスクが高まり、需要見通しが悪化したことから高値を維持できなかった。ロシアに対して、西側各国が武力を選択肢としなかったことは過剰な警戒感を後退させた。ロシア軍とウクライナ軍の衝突で稼働中のパイプラインが爆発・炎上したとの報道は見当たらない。

国際エネルギー機関と協調して、主要国が石油備蓄を一斉に放出する見通しであることは重し。6000~7000万バレル規模になるとみられている。ただ、この放出が現実に行われても、一日の世界の需要量の60~70%である。


ニューヨーク金先物4月限は強含み、金4月限終値は1926.30ドル、15.90ドル高

ロシアのプーチン大統領は、軍によるウクライナでの特別軍事活動を承認した。攻撃が開始されると金や原油が買われた。ただドル高に振れると、手じまい売りなどが出て上げ一服となった。一方、ロシア国防省がロシア軍がウクライナにある陸上の標的83カ所を破壊し、攻撃目標を達成したと発表し、ウクライナの首都キエフ陥落の見方が出ると利食い売りが出て急落した。