3月4日
投資被害について
ニューヨークダウ96ドル安、ロシア軍事行動継続を警戒
米国株式市場は反落
ダウ平均は96.69ドル安の33794.66ドル、ナスダックは214,08ポイント安の13537.94で取引を終了した。
ロシアとウクライナの停戦交渉2回目への期待に、寄り付き後、上昇。しかし、2月米供給管理協会非製造業景況指数が予想外に悪化、さらに、ロシアのプーチン大統領が軍事作戦の目的を必ず遂行すると、強硬姿勢を維持する姿勢を強調したため警戒感が再燃し、下げに転じた。ロシア、ウクライナ両国代表が次回交渉開催で合意したとの報道を受けて一時下げ止まったものの、警戒感は払しょくせず終日軟調推移が継続した。
3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、115円47銭で引けた
米2月供給管理協会非製造業景況指数やマークイット2月サービス業購買担当者景気指数改定値が予想外に低下したため、景気回復が鈍化するとの思惑に金利低下に伴うドル売りが優勢となった。ロシアのプーチン大統領がフランス大統領との電話会談でウクライナでの軍事行動を継続すると強硬姿勢を変えず、リスク回避の円買いも観測された。
ニューヨーク原油先物4月限は反落、原油4月限終値は107.67ドル、2.93ドル安
ウクライナへロシアが侵攻した後、主要国による対ロシア制裁もあって需給ひっ迫懸念が強まり、相場は急伸していたものの、利益確定の売りが優勢となった。イラン核合意再建がまもなく成し遂げられるとの観測が重しとなった。合意が成立すると、米国が対イラン制裁を解除し、イランの生産量は日量100万バレル超回復する見通し。ただ、先月から妥結は数日以内、あるいは2月中と見方はあったが、未だに新たなイラン核合意は成立していない。
ウクライナとロシアが2回目の協議を行い、停戦合意には至らなかったが、協議を継続することで合意したことは重し。3回目の協議は数日以内に行われるという。
エナジー・インテリジェンスの推計によると、ウクライナ戦争が始まった後、ロシアの石油輸出は日量250万バレル程度減少したという。このうち原油輸出が日量150万バレル、製品輸出が同100万バレル。パイプラインを経由した輸出は通常通りだが、タンカーによる輸出が滞っている。平時であれば、ロシアの原油輸出量は日量で約470万バレル、製品は同280万バレル。
ニューヨーク金先物4月限は反発、金4月限終値は1935.90ドル、13.60ドル高
原油安を受けて利食い売りが出る場面も見られたが、西側諸国の対ロ制裁が続くとの見方から押し目は買われた。米政府はロシアのウクライナ侵攻を受けた制裁を強化し、より多くのロシアの新興財閥とその親族に対する経済制裁を発動する計画とした。一方、ウクライナとロシアの2回目の停戦交渉は対話を継続することで合意した。