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3月8日

投資被害について

ニューヨークダウ797ドル安、原油価格の高騰を警戒

米国株式市場は続落

ダウ平均は797.42ドル安の32817.38ドル、ナスダックは482.48ポイント安の12830.96で取引を終了した。
原油価格の高騰でインフレ高進や景気後退への懸念が強まり、寄り付き後、下落。ロシアとウクライナの3回目の停戦交渉で進展がなかったほか、議会超党派がロシア産原油・エネルギー製品の輸入禁止と、同国およびベラルーシとの通常の貿易関係を解消する内容を盛り込む法案で合意したとの報道で引けにかけて下げ幅を拡大した。

7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、115円31銭で引けた

欧米諸国がロシア産原油禁輸を検討するとの報道を受けて、原油価格が2008年以降14年ぶり高値を更新、燃料価格の高騰がインフレを一段と押し上げるとの見解に米国債相場が反落。金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。


ニューヨーク原油先物4月限は続伸、原油4月限終値は119.40ドル、3.72ドル高

米国や欧州がロシアからの石油輸入の禁止を検討し始めたことから相場は急騰した。米下院では早ければ8日にも禁輸に関する採決が行われる見通し。ただ、ロシアからエネルギーをあまり輸入していない米国とは異なり、ロシアに依存する欧州では非現実的との見方が強く、高値から押し戻されて引けた。

ドイツのリントナー財務相は、ロシアからの原油や石炭、天然ガスの輸入を停止する計画はないと述べた。べアーボック独外相によると、禁輸に踏み切ったとしても数週間で電力不足になるという。ショルツ独首相は代替輸入元が見つかるまではロシア産エネルギーが必要であると述べた。

イラン核合意再建の行方が不透明となっていることは上昇基調を後押し。ロシアはウクライナ侵攻に関連した対露制裁がイランとの様々な取引には適用されないことを書面で確約するよう要求した。米当局はこの要求を受け入れることはないとしているものの、ロシアはイラン核合意の参加国であり、新たな合意が成立するのか危ぶまれている。協議が妥結に至った場合、米国は対イラン制裁を解除し、イランは日量100万バレル超の増産が可能となる。


ニューヨーク金先物4月限は続伸、金4月限終値は1995.90ドル、29.30ドル高

ウクライナ危機や週明けの原油高騰を受けて買い優勢となった。ブリンケン米国務長官は、米国と欧州同盟国がロシアからの石油輸入禁止を検討していると明らかにした。ニューヨーク原油は2008年7月以来の高値130.50ドルを付けた。ドイツがロシアからの原油、天然ガス、石炭の輸入停止について、現時点では計画していないとしたが、米バイデン政権が独自にロシア産原油の輸入を禁止する意向であると伝えられた。