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4月8日

投資被害について

ニューヨークダウ87ドル高、景気後退入り懸念が緩和

米国株式市場は反発

ダウ平均は87.06ドル高の34583.57ドル、ナスダックは8.48ポイント高の13897.30で取引を終了した。
連邦準備制度理事会による急激な利上げを警戒した売りが継続し、寄り付き後、下落。しかし、雇用関連指標の強い結果や一部長短金利の逆転が解消したため景気後退入り懸念も緩和したほか、値ごろ感からの買いが下値を支え、引けにかけてプラス圏に回復した。

7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、123円98銭で引けた

利食いに押されたのち、週次新規失業保険申請件数が予想外に減少し、労働市場のひっ迫が米連邦準備制度理事会の引き締め加速を正当化するとの見方にドル買いが再燃。さらに、22年の連邦公開市場委員会の投票権を有するセントルイス連銀のブラード総裁が米連邦準備制度理事会の金融政策が立ち遅れており、下半期にFFを3.00%-3.25%まで引き上げることが望ましいと急速な利上げを推進したため、長期金利上昇に伴いドル買いが優勢となった。


ニューヨーク原油先物5月限はもみ合い、原油5月限終値は96.03ドル、0.20ドル安

欧州連合がエネルギーを介したロシアとの経済的つながりを絶つことに苦慮していることから売りが優勢だった。ロシア産の石炭の禁輸で意見調整が行われているが、ウクライナに侵攻したロシアに対して有効な制裁を科すことができず、欧州連合はロシアに戦費を提供し続ける見通し。中国で新型コロナウイルスのオミクロン株が引き続き流行していることも圧迫要因。上海の都市封鎖が解除される時期は不透明。

世界的に供給不足が続いていることから売り一巡後は切り返した。企業がロシアとの取引を手控えていることもあって、4月以降のロシアの供給量は日量300万バレル程度減少するとみられている。ウクライナとロシアの停戦時期は不透明で、制裁によってロシアの供給下振れが続く見通し。

対ドルでルーブルが制裁開始後の下げ幅を消しているほか、ルーブル買いが強まる兆候があることはウクライナ危機の長期化を連想させ、原油相場を下支えした。国際銀行間通信協会からロシアの銀行が排除され、ルーブルの暴落がロシア経済を疲弊されるとみられていたものの、ウクライナ侵攻が始まった当時の水準よりもルーブルは強含んでいる。


ニューヨーク金先物6月限は反発、金6月限終値は1937.80ドル、14.70ドル高

米連邦準備制度理事会の利上げ・バランスシート縮小見通しを受けて米国債の利回り上昇が続いているが、米金融当局者がバランスシート縮小に言及したことでタカ派発言に対する警戒感が後退した。一方、・ロシアのラブロフ外相がウクライナが新たな協定案を提示したと述べたことを受けてユーロが上昇したが、「容認できない」内容が含まれているとし、停戦期待が後退した。また主要7カ国首脳の共同声明を受けてロシアへの圧力が強化される見通しである。国連総会の緊急特別会合では国連人権理事会におけるロシアのメンバー資格停止が可決された。