4月14日
投資被害について
ニューヨークダウ344ドル高、金利低下で安心感
米国株式市場は反発
ダウ平均は344.23ドル高の34564.59ドル、ナスダックは272.02ポイント高の13643.59で取引を終了した。
3月生産者物価指数の伸びが予想を上回り過去最大を記録したため、寄り付き後、下落。同時に、インフレがピークに近いとの見解が強まり、金利が低下に転じると安心感から買戻しが強まり、上昇に転じた。さらに、ハイテクも買われ相場の上昇を後押しし、引けにかけ上げ幅を拡大。
13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、125円67銭で引けた
米3月生産者物価指数、コア指数は過去最大の伸びを記録したが、インフレがピークに近づいたとの見方が根強く、長期金利は低下。同時に、高インフレや高金利で景気への懸念も強まり始め、連邦準備制度理事会の金融引き締め加速を織り込むドル買いは後退した。
ニューヨーク原油先物5月限は続伸、原油5月限終値は104.25ドル、3.65ドル高
ロシアのウクライナ侵攻後、西側と非西側の分断がさらに深まり、石油市場の混乱が拡大することが警戒された。中国国営の中国海洋石油集団が英国や米国、カナダなどの事業から撤退を準備していると伝わった。ウクライナで軍事行動を続けるロシアを中国が支援していることで、西側が資産差し押さえなど中国に対する制裁を開始するとの警戒感が高まっている。外為市場におけるルーブルの推移が示すように、西側各国が満足するほどロシアに対する経済制裁は効果を発揮していない。
ロシアのプーチン大統領は原油や天然ガス、石炭などの従来の買い手が拒絶するならば新たな買い手を見つけると語った。4月以降、経済制裁もあってロシアの石油供給量は下振れしているものの、中国やインドなど大口の需要先がロシアとの関係性を強めるとみられている。
米エネルギー情報局が発表した週報で、製油所稼働率が前回の92.5%から90.0%まで急低下し原油消費量が下振れしたことや、石油製品需要が日量1877万1000バレルまでさらに減少したことは重し。ただ、石油製品輸出は日量680万7000バレルと統計開始以来の最高水準を更新した。
ニューヨーク金先物6月限は続伸、金6月限終値は1984.70ドル、8.60ドル高
ニュージーランド準備銀行やカナダ銀行が、インフレ高進を受けて50ベーシスポイントの大幅利上げを決定した。3月の英消費者物価指数は前年比7.0%上昇し、30年ぶりの高い伸びとなった。米生産者物価指数は前年同月比11.2%上昇し、前年同月比の集計が始まった2010年11月以降で最大の伸びとなった。ただ 米国債の利回りが低下したことを受けてドル安に振れた。インフレがピークに達したとの見方が出ている。