4月15日
投資被害について
ニューヨークダウ133ドル安、金利高を警戒
米国株式市場は反落
ダウ平均は113.36ドル安の34451.23ドル、ナスダックは292.51ポイント安の13351.08で取引を終了した。
金融決算を好感し、寄り付き後、上昇。しかし、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が5月連邦公開市場委員会での0.5%ポイントの利上げが理にかなった選択とするなど、利上げ加速を支持する姿勢を見せたため警戒感に売りが再燃し下落に転じた。金利が一段と上昇しハイテク株も売られ相場全体のさらなる重しとなり、引けにかけ下げ幅を拡大。
14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、125円91銭で引けた
ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が速やかな引き締めを支持したほか、4月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は予想外に上昇したため米国債相場が反落。10年債利回りが再び上昇したため、ドル買いに拍車がかかった。
ニューヨーク原油先物5月限は3日続伸、原油5月限終値は106.95ドル、2.70ドル高
ウクライナ軍がロシアの民間施設を攻撃したことが相場を押し上げた。ウクライナ軍はウクライナ首都キーウの北西に位置するロシア・ブリャンスク州クリモヴォを空爆した。ロシア政府の発表によると、ロシア領空を侵犯したヘリコプターが住宅に対して少なくとも6回攻撃し、幼児を含めて7人が負傷した。プーチン露大統領はウクライナがロシアに対する攻撃を止めない場合、キーウを再攻撃すると警告している。
欧州連合が段階的なロシア産石油の禁輸に向かっていると伝わったことも支援要因。ドイツなど欧州各国はロシアから原油や天然ガスを輸入し続けており、ロシアに戦費を提供している。ただ、ロシア以外の供給先が見つかるのか不明。
欧米市場がグッドフライデーを含めた連休となることは買い戻しを誘った。来週月曜日もイースターマンデーで休場となる国が多く、売りが巻き戻された。
ニューヨーク金先物6月限は反落、金6月限終値は1974.90ドル、9.80ドル安
欧州中央銀行は、量的緩和策の段階的縮小方針を確認した。ラガルド欧州中央銀行総裁は、利上げは純資産買い入れ終了後「しばらくしてから」になると述べ、利上げ観測が後退した。一方、3月の米輸入物価は前月比2.6%上昇し、約11年ぶりの伸びとなった。インフレ懸念から米国債の利回りが上昇した。ドル高に振れ、金の圧迫要因になった。