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5月12日

投資被害について

ニューヨークダウ326ドル安、インフレ定着を警戒

米国株式市場は大幅下落

ダウ平均は326.63ドル安の31834.11ドル、ナスダックは373.44ポイント安の11364.23で取引を終了した。
中国のコロナ流行状況が改善したとの報道で世界経済成長の減速懸念が後退し、寄り付き後、上昇。しかし、国内の4月消費者物価指数が予想を上回ったため、連邦準備制度理事会の引き締めにもかかわらず高インフレが定着すると同時に、成長減速にもつながるとの懸念も広がり、下落に転じた。ハイテクの売りも加速し、引けにかけて主要株式指数は下げ幅を拡大。

11日のニューヨーク外為市場でドル・円は、129円96銭で引けた

米4月消費者物価指数が前月から鈍化も予想を上回ったため金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。同時に景気後退入りへの懸念も強まると、その後、金利が低下に転じドル売りが優勢となった。株安に連れたリスク回避の円買いも強まった。


ニューヨーク原油先物6月限は大幅反発、原油6月限終値は105.71ドル、5.95ドル高

調整は難航しているものの、欧州連合がロシア産の原油や石油製品の禁輸を目指した取り組みを続けていることや、米エネルギー情報局が発表した週報で製品在庫の減少傾向が続いていることが相場を押し上げた。

禁輸に向けて、欧州委員はロシア産エネルギーに対する依存度が高いハンガリーと協議を続けており、当局者はある程度の進展を遂げたと述べている一方、エネルギー安全保障を巡る懸念を緩和するには財政的な支援を含めて追加的な協議が必要であるとしている。スロバキアやチェコとの交渉も不透明。

米エネルギー情報局週報では、ドライブシーズンの本格化を控えて、ガソリン在庫は過去5年のレンジ下限を下回った。小売価格が過去最高水準を更新するなかで需要は前年割れを続けているが、製油所稼働率は90.0%と十分に高まっておらず、ガソリン在庫の取り崩しが続いている。留出油の在庫は2005年5月以来の低水準を更新。東海岸のPADD1の供給不足が深刻化しており、この地域の留出油の在庫は過去最低水準を塗り替えた。


ニューヨーク金先物6月限は強含み、金6月限終値は1853.70ドル、12.70ドル安

4月の米消費者物価指数は前年同月比8.3%上昇と事前予想の8.1%上昇を上回った。インフレ高進が続き、米連邦準備理事会の大幅利上げが見込まれている。ただエネルギー価格の高騰一服を受けて前月の8.5%上昇から伸びが減速した。米国債の利回り上昇が一服すると、ドル高が一服した。