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6月16日

投資被害について

ニューヨークダウ303ドル高、連邦公開市場委員会のインフレ対処に期待広がる

米国株式市場は上昇

ダウ平均は303.70ドル高の30668.53ドル、ナスダックは270.81ポイント高の11099.16で取引を終了した。
6月小売売上高やニューヨーク連銀製造業景気指数が予想外のマイナスに落ち込み金利が低下したため、ハイテク中心に買われ寄り付き後、上昇。米連邦準備制度理事会が市場の思惑通り連邦公開市場委員会で1994年以降最大となる0.75%の追加利上げを決定し、インフレ抑制に努める強い姿勢を見せると一段と買いが広がった。米連邦準備制度理事会の金利見通しも市場予想との大きな乖離を縮小し、投資家はインフレ対応で米連邦準備制度理事会への信頼を取り戻し終日堅調推移を維持。パウエル議長が0.75%の利上げが異例であることを強調し金利がさらに低下するとハイテクの買いも強まった。

15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、133円80銭で引けた

米連邦準備制度理事会は連邦公開市場委員会で政策金利であるフェデラルファンドFF金利の誘導目標を0.75%ポイント引き上げ、1.50%-1.75%に決定した。声明では、インフレが需給バランスで上昇しており広範な圧力を指摘。インフレを2%に戻すことを強く公約すると断固とした姿勢を見せ、追加利上げが適切と見るとしたため、金利先高観にドル買いが一時加速。その後の会見でパウエル議長が0.75%の利上げが通常ではなく次回会合は0.5%または、0.75%の利上げにとどまる可能性を示唆したため金利が低下し、ドル売りが強まった。


ニューヨーク原油先物7月限は大幅続落、原油7月限終値は115.31ドル、3.62ドル安

米連邦公開市場委員会が0.75%の利上げを決定し、高水準のインフレ率と金利上昇による景気悪化が危惧され、需要低迷見通しが強まった。米政策金利は年末あるいは来年にかけて、大幅な引き上げが続くと想定されている。

6月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数は-1.2となり、前回の-11.6から回復したものの、2ヶ月連続のマイナスとなった。5月の米小売売上高は前月比0.3%減。物価上昇を考慮すると、米国の消費拡大に陰りがみられる。

米エネルギー情報局の週報で石油製品需要が日量1970万3000バレルと、節目の同2000万バレルを下回る水準で低調だったことは重し。夏場のドライブシーズンの本格化を控えて、ガソリン小売価格が過去最高値で推移するなかでもガソリン需要は穏やかに上向きだが、全体として製品需要は減退している。原油生産量は日量1200万バレルまで拡大し、コロナショック後の最高水準を更新。製油所稼働率は前週の94.2%から93.7%まで低下。


ニューヨーク金先物8月限は反発、金8月限終値は1819.60ドル、6.10ドル高

欧州中央銀行は臨時会合を開催し、国債利回りの格差拡大によるユーロ圏市場の分断を防ぐ措置を検討すると表明した。パンデミック緊急購入プログラムで買い入れた債券の償還資金の再投資を柔軟に運用する。市場では、詳細が示されず、失望感が出たが、現時点で行える最低限のものとの見方が出ている。一方、米連邦公開市場委員会で75ベーシスポイント利上げが決定された。
ただパウエル米連邦準備制度理事会議長は会見で、利上げのペースは今後のデータ次第とし、75ベーシスポイント刻みが一般的になるとは思わないと述べた。