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6月17日

投資被害について

ニューヨークダウ741ドル安、景気後退懸念強まる

ダウ平均は741.46ドル安の29927.07ドル、ナスダックは453.05ポイント安の10646.10で取引を終了した。
住宅、製造業、雇用関連指標の軒並み予想を下回る低調な結果に失望した売りに、寄り付き後、大幅下落。連邦準備制度理事会の大幅利上げによる景気後退懸念も強まり、一段の売りに繋がった。終日軟調に推移し、ダウは20年11月来の水準となった。

16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、132円10銭で引けた

5月住宅着工件数が予想以上に減少したほか、6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想外のマイナスに落ち込み、先週分新規失業保険申請件数も予想を上回ったため、米国経済の減速懸念が強まりドル売りに拍車がかかった。連邦準備制度理事会の利上げで、景気後退に陥るとの懸念を受けたドル売りも強まった。株安に連れリスク回避の円買いも加速。


ニューヨーク原油先物8月限は反発、原油8月限終値は115.25ドル、2.16ドル高

主要国の景気後退懸念の高まりを背景に需要見通しが悪化している一方、供給ひっ迫懸念が根強いことが相場を支えた。米国は新たな対イラン制裁を発表しており、イラン核合意の再建によってイラン産原油の供給量が回復する時期は見通せない。米政府はイランの制裁回避を手助けしているとして、イランのほか、中国やアラブ首長国連邦の企業に制裁を科した。

サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相がロシアのノバク副首相とモスクワで会談し、石油輸出国機構プラスの協調関係が来年以降も継続する見通しであることも支援要因。現在の生産体制についての合意は年内で期限を迎える。アブドルアジズ・エネルギー相は両国の関係について「リヤドの気候のように暖かい」と述べた。

主要な米株価指数が一段安となり、景気後退懸念が強まったことは重し。低迷する米国の石油需要がさらにしぼむリスクがある。6月の米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は-3.3まで低下し、景気判断の分岐点であるゼロを下回った。インフレ抑制のため、スイス中銀や英中銀が利上げを決定したことも不透明感を強めた。


ニューヨーク金先物8月限は続伸、金8月限終値は1849.90ドル、30.30ドル高

スイス中銀が予想外の利上げを決定したことに加え、英中銀も利上げを決定し、株安に振れた。一方、フィラデルフィア地区連銀連銀業況指数が予想外のマイナスとなったことや米住宅着工件数の落ち込みを受けて景気後退に対する懸念が出ると、米国債の利回りが低下し、ドル安に振れた。