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7月13日

投資被害について

ニューヨークダウ192ドル安、消費者物価指数を警戒

米国株式市場は続落

ダウ平均は192.51ドル安の30981.33ドル、ナスダックは107.87ポイント安の11264.73で取引を終了した。
新型コロナ感染拡大を受けた中国上海の都市封鎖や消費者物価指数発表を控えた警戒感で売られ、寄り付き後、下落。その後、飲料メーカーのペプシコなどの好決算で投資家心理が改善し、一時上昇に転じた。しかし、長短金利の逆転が悪化したため景気後退懸念が重しとなり再び売られ、引けにかけて消費者物価指数の悪化を示す偽造のリーク報道を材料に売りが加速、下げ幅を拡大した。

12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、136円84銭で引けた

米国債券相場で長短金利の逆転ペースが加速したため、景気後退懸念に伴うドル売りが優勢となった。ただ、6月消費者物価指数の伸び拡大を想定したドル買いが入ったことで下値も限定的となった。


ニューヨーク原油先物8月限は大幅安、原油8月限終値は95.84ドル、8.25ドル安

ユーロとドルが一時パリティになるなどさらにドル高が進展するなか、国際エネルギー機関のビロル事務局長が世界的なエネルギー危機の最悪期はまだ訪れていないと述べたことなどで、大きく売られる展開となった。米株が後半に軟化したことも圧迫要因。また石油輸出国機構の月報で、今回から発表された2023年の世界の石油需要増加幅が前年を下回る見込みであることも嫌気された。チャート悪化で売りが売りを呼ぶ形となり、テクニカル面からの売り圧力も強まった。

8月限はほぼ一方的な棒下げ。アジアの時間帯の時間外取引の午前は103ドル台で推移していたが、欧州の時間帯に入ると102ドル台を割り込み、米国の時間帯に入ると101ドル台を割り込み下げ足を加速した。安値は米国の時間帯の後半に付けた95.35ドルで、6日に付けた直近安値の95.10ドルは何とか維持した。

シドニー・エネルギー・フォーラムに出席した国際エネルギー機関のビロル事務局長は記者団に対して、世界的なエネルギー危機の最悪期はまだ訪れていないと述べ、ロシア産原油の価格に上限を設定するという主要7カ国の案に対して、石油製品も含めるべきだと指摘した。シドニー・エネルギー・フォーラムでは、太陽光発電技術の中国依存や、重要鉱物のロシア依存を減らすための対策が協議された。

石油輸出国機構はこの日の月報で、今回から発表を開始した2023年の世界石油需要の増加幅に関して日量270万バレルとして、予想を据え置いた22年の同336万バレルから増加が鈍化するとの見通しを発表した。
6月の石油輸出国機構加盟国の石油生産量は同2872万バレルと、前月比23万4000バレル増だった。


ニューヨーク金先物8月限は弱含み、金8月限終値は1724.80ドル、6.90ドル安

中国上海の新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念などを受けてリスク回避の動きが続いたことが圧迫要因になった。また独欧州経済センター景気期待指数が大幅に悪化した。ただユーロドルのパリティで下げ一服となり、買い戻される場面もみられた。