8月4日
投資被害について
ニューヨークダ416ドル高、景気後退懸念が和らぐ
ダウ平均は416.33ドル高の32812.50ドル、ナスダックは319.40ポイント高の12668.16で取引を終了した
セントルイス連銀のブラード総裁がインタビューで、国内経済が景気後退ではないとしたため、懸念緩和に伴う買戻しに寄り付き後、上昇。さらに、7月供給管理協会非製造業景況指数が予想外に改善し4月来の高水準となったことも景気への懸念を一部払しょくし一段の買いに繋がった。金利動向も安定し、ハイテク株の買いが続いたことも、相場を後押し。引けにかけ、主要株式指数は上げ幅を拡大した。
3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、133円87銭で引けた
米7月供給管理協会非製造業指数は悪化予想に反して6月から改善し、4月来で最高となったほか、7月サービス業購買担当者景気指数改定値や6月製造業受注も軒並み予想を上回ったため景気後退懸念が後退。さらに、ブラード・セントルイス連銀総裁が現在は景気後退ではなく、インフレ制御には年末までに4%近くまで金利を引き上げるべきとしたほか、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁も利上げの継続の必要性を強調したため、大幅利上げを織り込むドル買いが一段と強まった。
ニューヨーク原油先物9月限は反落、原油9月限終値は90.66ドル、3.76ドル安
米エネルギー情報局が発表した週報で石油製品需要が引き続き低調だったことが重し。小売価格の低下による需要の下支えが期待されているが、ドライブシーズンにおけるガソリンの消費拡大がみられないだけでなく、前年比での落ち込みが深くなっていることが失望売りにつながった。7月の米供給管理協会非製造業景気指数は56.7まで上昇したほか、主要な米株価指数は堅調に推移し、米景気悪化懸念が強まっていないが、米石油消費が回復する兆候は限定的。
石油輸出国機構プラスは9月の生産目標を日量10万バレル拡大することで合意した。石油市場を取り巻くファンダメンタルズの急激な変化や、余剰生産能力が限定されていることから、小幅な増産目標引き上げにとどまった。実際の生産量がほとんど増えないとみられていることは相場を一時押し上げる場面があった。
カスピ海パイプライン・コンソーシアムがカザフスタンから黒海に至る原油パイプラインの供給がかなり落ち込むと発表したことも下支え要因。ただ、どの程度減少するのか不明。
ニューヨーク金先物12月限は反落、金12月限終値は1776.40ドル、13.30ドル安
米金融当局者のタカ派発言を受けて売り優勢で始まったのち、米中間の緊張感の高まりが下支えになった。ペロシ米下院議長が台湾を訪問するなか、中国は台湾周辺で軍事演習を開始した。一方、7月の米供給管理協会非製造業総合指数は56.7と事前予想の53.5に反し、前月の55.3から4カ月ぶりに上昇に転じた。ドル高に振れ、金の戻りは売られた。