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8月24日

投資被害について

ニューヨークダウ154ドル安、低調な経済指標を警戒

米国株式市場は続落

ダウ平均は154.02ドル安の32909.59ドル、ナスダックは0.27ポイント安の12381.30で取引を終了した。
8月製造業・サービス業購買担当者景気指数が予想以上に悪化したため景気減速懸念に売られ、寄り付き後、下落。その後に発表された7月新築住宅販売件数も2016年来で最低となる低調な経済指標がさらなる売り圧力となった。金利の低下でハイテク株は一時上昇に転じるも、ジャクソンホール会合を控え金利が再び上昇するに従い戻りも鈍く、終日軟調に推移。

23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、136円75銭で引けた

米8月製造業購買担当者景気指数速報値が予想を下回ったほか、サービス業購買担当者景気指数速報値が予想外に悪化、さらに、米7月新築住宅販売件数が2016年1月来の低水準となったため成長減速懸念に長期金利の低下に伴うドル売りが加速。ただ、押し目からは、ジャクソンホール会合を睨んだ連邦準備制度理事会の積極的な利上げ観測に伴うドル買いに支えられたほか、2年債入札が不調で再び米国債相場が下落し長期金利が上昇するとドル買いが再燃し底堅い展開となった。


ニューヨーク原油先物10月限は大幅高、原油10月限終値は93.74ドル、3.38ドル高

石油輸出国機構プラスの舵取り役であるサウジアラビアが減産を示唆したことが引き続き買い戻しを誘った。イラン核合意の再建協議が妥結し、制裁解除後のイランの生産量が回復する場合や、現物市場と先物市場の乖離が続く場合など、サウジは生産量を調節する可能性がある。

米週間石油在庫統計で、原油やガソリン在庫の取り崩しが続くと期待されていることも支援要因。欧州連合はロシアに対する石油依存を減少させる一方、米国からの輸入を拡大させており、米原油在庫の取り崩し圧力が強まっている。米国のドライブシーズンは終盤だが、ガソリン需要にはやや上向く兆候がある。

8月の米サービス業購買担当者景気指数・速報値が44.1まで低下し、米国の景気悪化が示されたことは重し。同月の米総合購買担当者景気指数は45.0まで弱含み、7-9月期も米国内総生産が縮小することを示唆している。

ロシアの右派思想家アレクサンドル・ドゥーギン氏の娘ダリヤ氏が運転していた車がモスクワ郊外で爆発・炎上し、ダリヤ氏が死亡した事件について、当局は殺人事件として捜査を開始したほか、ロシアが西側に対して報復する可能性が高いと見られていることは支援要因。ロシアがウクライナで攻勢を強めるとの報道もある。


ニューヨーク金先物12月限は反発、金12月限終値は1761.20ドル、12.80ドル高

弱い米経済指標を受けてドル安に振れたことが支援要因になった。8月の米総合購買担当者景気指数速報値は45と7月改定値の47.7から低下し、2020年5月以来2年3カ月ぶりの低水準となった。7月の米新築一戸建て住宅販売戸数は年率換算で12.6%減の51万1000戸と市場予想の57万5000戸を下回った。