8月26日
投資被害について
ニューヨークダウ322ドル高、強い経済指標やハイテクが支援
米国株式市場は続伸
ダウ平均は322.55ドル高の33291.78ドル、ナスダックは207.74ポイント高の12639.27で取引を終了した。
ジャクソンホール会議を控えた警戒感に伴う売りに寄り付き後、下落。しかし、週次の失業保険申請件数が予想外に減少し労働市場の強さが証明されたほか、4-6月期国内総生産改定値も予想外に上方修正される強い経済指標を受けて、景気減速懸念が緩和し上昇に転じた。長期金利の低下でハイテク株も強く、相場の上昇を後押しし引けにかけて一段高となり終了。
25日のニューヨーク外為市場でドル・円は、136円51銭で引けた
米新規失業保険申請件数が増加予想に反し減少し1か月ぶり低水準となったほか、4-6月期国内総生産改定値が予想以上に上方修正、同期国内総生産価格指数改定値も予想外の上方修正で1981年1-3月期以降で最高となったため利上げを織り込むドル買いが再燃した。その後、8月カンザスシティ連銀製造業活動がパンデミックによる経済封鎖直後の低水準となったほか、好調な7年債入札結果を受けた長期金利低下に伴いドルは高値から反落。
ニューヨーク原油先物10月限は反落、原油10月限終値は92.52ドル、2.37ドル安
イラン核合意の再建協議が妥結し、米国が対イラン制裁を解除することによるイランの増産が警戒されている。イランは日量100万バレル程度の増産が可能。ただ、バイデン政権の発足後に始まった再建作業は、協議の中断と再開を繰り返し、交渉が再び始まると大詰めであるとの観測が高まるものの、今のところ妥結には至っていない。
ジャクソンホール会合におけるパウエル米連邦準備制度理事会議長の講演を控え、積極的な米金融引き締めが続くとの警戒感が根強いことも相場を圧迫した。このまま0.75%の大幅な利上げが続くと年末に向けて米景気がさらに悪化し、低迷している石油需要がさらに下振れすると懸念されている。
ニューヨーク金先物12月限は強含み、金12月限終値は1771.40ドル、9.90ドル高
ドル安や米国債の利回り低下を受けて堅調となったが、ジャクソンホール会議でパウエル米連邦準備制度理事会議長がタカ派の見方を示すとみられており、上げ一服となった。米国内総生産改定値の上方改定も上値を抑える要因になった。一方、米カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁は、インフレと労働市場に関する主要指標の発表がまだ残っているため、9月の米連邦公開市場委員会での利上げ幅を予測することは時期尚早という認識を示した。