9月9日
投資被害について
ニューヨークダウ193ドル高、ソフトランディング期待広がる
米国株式市場は続伸
ダウ平均は193.24ドル高の31774.52ドル、ナスダックは70.23ポイント高の11862.13で取引を終了した。
週次の失業保険申請件数が予想外に減少し強い労働市場が証明されたほか、連邦準備制度理事会のパウエル議長がインフレを目標値まで引き下げるまで力強く行動すると公約したため金利高を警戒した売りに、寄り付き後、下落。欧州中央銀行が過去最大規模の利上げを実施したほか、追加利上げの可能性が指摘されたため警戒感から伸び悩んだ。その後、国内の大幅利上げにもかかわらず景気後退入りが回避できると軟着陸期待に伴う買いが強まり上昇に転じた。引けにかけては買戻しに拍車がかかり上げ幅を拡大し終了。
8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、144円01銭で引けた
米先週分新規失業保険申請件数が予想外に減少し、労働市場の強さを示したほか、米連邦準備制度理事会のパウエル議長がイベントで「インフレが緩和するまで、連邦準備制度理事会は強く行動を続ける」と、ジャクソンホール会合で示した強い公約を再表明したため、9月連邦公開市場委員会での大幅利上げを織り込むドル買いが再燃した。
ニューヨーク原油先物10月限は反発、原油10月限終値は83.54ドル、1.60ドル高
景気悪化見通しを背景に前日に大きく下げた反動で買い戻しが優勢となった。ロシア産石油の価格制限が12月に始まろうとしているなかで、ロシアのプーチン大統領が価格制限へ関与する国へ供給を停止すると発言していることも支援要因。北半球の今冬の供給ひっ迫が意識されている。
イラン核合意の再建期待が後退していることも買い手がかり。米国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は以前ほど合意に近くないとの認識を示している。先月にかけて妥結期待が高まっていたものの、協議は再び暗礁に乗り上げている。
米エネルギー情報局が発表した週報で原油在庫は大幅に増加したが、戦略石油備蓄の取り崩しが民間在庫を押し上げていることから特に材料視されず。定期改修の時期となっているため、製油所稼働率は90.9%まで低下。石油製品需要は日量1989万2000バレルと引き続き低調だった。
米エネルギー省のグランホルム長官は、10月に終了予定だった戦略石油備蓄放出の延長を検討していると述べた。現在、バイデン政権は日量100万バレルを放出している。
ニューヨーク金先物12月限は弱含み、金12月限終値は1720.20ドル、7.60ドル安
欧州中央銀行理事会で政策金利を0.75%引き上げることを決定した。ラガルド欧州中央銀行総裁は「今回は単独の決定ではない。一段の利上げを実施していくということだ」としたが、「0.75%ポイントの幅での利上げが普通であるかのように、このペースで利上げをしていくとは言っていない」と述べた。一方、パウエル米連邦準備制度理事会議長は、米連邦準備制度理事会がインフレ抑制に「強くコミットしている」と表明した。