9月15日
投資被害について
ニューヨークダウ30ドル高、高インフレへの脅威が緩和
米国株式市場は反発
ダウ平均は30.12ドル高の31135.09ドル、ナスダックは86.11ポイント高の11719.68で取引を終了した。
昨日の大幅下落の反動で買われたほか、8月生産者物価指数で若干改善が見られたため、連邦準備制度理事会の利上げペース加速懸念が緩和し買戻しが先行し、寄り付き後、上昇。しかし、連邦準備制度理事会の大幅利上げ計画は変わらずとの見方から長期金利が続伸すると再び売りに転じた。引けにかけ、金利の上昇が一段落するとハイテク株の買いが相場を支え、主要株式指数はプラス圏を回復し終了。
14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、143円16銭で引けた
米8月生産者物価指数が改善したためインフレ高進長期化への懸念が緩和し、一時ドル売り戻しが優勢となった。また、24年ぶりの円安を受けて日本当局による円安けん制発言やレートチェック報道を受け、日銀の円安是正介入警戒感に円の買戻しが先行した。押し目からは、米連邦準備制度理事会の利上げ加速を織り込むドル買いが支え、下げ止まった。
ニューヨーク原油先物10月限は反発、原油10月限終値は88.48ドル、1.17ドル高
北半球の冬場の供給ひっ迫懸念が相場を押し上げた。高騰する天然ガスから石油へ発電向けの需要が切り替わると想定されているほか、石油の暖房需要も高まる見通し。ロシアに対するエネルギー依存の解消を目指している欧州で供給不安が根強い。
ストライキによって米国内の鉄道輸送が一部滞る可能性があることも支援要因。労使交渉が難航している。16日からストライキが始まると鉄道輸送全体の約30%が停止し、エネルギーだけでなく、農産物や小売など幅広いセクターが影響を受ける見通し。エネルギー市場ではガソリンのサプライチェーンにおいて、ガソリンに混ぜるエタノールが鉄道輸送に強く依存しており、供給が混乱する可能性がある。鉄道とパイプラインによる輸送に依存する米北東部の供給ひっ迫も警戒されている。
米エネルギー情報局が発表した週報は特に材料視されず。原油生産量は日量1210万バレルと前週比横ばい。製油所稼働率は91.5%まで上昇。前週は90.9%だった。原油と石油製品の輸出は合計で日量981万6000バレルと高水準を維持。米国内の石油製品需要は日量1931万3000バレルと引き続き低調だった。
ニューヨーク金先物12月限は弱含み、金12月限終値は1709.10ドル、8.30ドル安
8月の米生産者価指数は前年同月比8.7%上昇し、事前予想の8.8%上昇を下回り、伸びは7月の9.8%から鈍化した。前月比では0.1%低下と2カ月連続で低下した。ドル安に振れたが、米連邦準備制度理事会の大幅利上げ見通しに変わりはなく、株安が続いたことから金の戻りは売られた。