9月27日
投資被害について
ニューヨークダウ329ドル安、金利高やドル高が重し
米国株式市場は続落
ダウ平均は329.60ドル安の29260.81ドル、ナスダックは65ポイント安の11802.92で取引を終了した。
英国政府が先週発表した大規模な経済対策によりインフレが一段と悪化、世界景気後退に繋がるとの警戒感に売られ、寄り付き後、下落。ユダヤ教の祭日絡みで参加者が限られる中、国内の長期金利も連邦準備制度理事会の利上げペース加速の思惑に一段と上昇すると、売りに拍車がかかり一段安となった。長期金利の上昇に伴いドル指数も2002年来の高値を更新するなど、ドル高も企業収益を圧迫するとの懸念に繋がり、さらなる売り圧力となり終日軟調で推移。
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、144円66銭で引けた
ポンド売りに対するドル買いが強まった。また、連邦準備制度理事会が11月の米連邦公開市場委員会でも4会合連続で0.75%の利上げを実施するとの思惑も強まり、金利上昇に伴うドル買いが加速。低調な2年債入札を受けて金利が一段と上昇すると、ドル買いもさらに強まった。ただ、145円手前からは日本の介入を警戒し利食いも見られ伸び悩んだ。
ニューヨーク原油先物11月限は続落、原油11月限終値は76.71ドル、2.03ドル安
世界的な景気悪化による石油需要の下振れ見通しが相場をさらに圧迫した。インフレ抑制のため主要国の中央銀行が政策金利の引き上げを続ける公算であることから、景気後退が避けられないと見られている。ユーロやポンド、円など対ドルで下値を探っている通貨について、各国が通貨安を防衛するために緊急利上げに踏み切る可能性が意識されつつあることも重し。ポンドでは緊急利上げのほか、ポンド買い介入の思惑が強まっている。
米株式市場でダウ平均は6月安値を下抜けて一段安となっているほか、ドル相場の上昇が止まらず、リスク回避的なパターンが続いていることもリスク資産の一角である原油相場の重し。ドルインデックスは20年ぶりの高値圏で推移しており、上げ一服感は見られない。
来週の石油輸出国機構プラスの会合では生産目標が再び引き下げられる可能性が高いとみられているものの、実際の生産量は生産目標をかなり下回っており、減産が決まっても需給に対する影響はあまりない見通し。
ニューヨーク金先物12月限は続落、金12月限終値は1633.40ドル、22.20ドル安
英国の追加減税によるポンド主導のドル高や、独IFO業況指数の低下による欧州経済の先行き懸念を受けてドル高に振れたことが圧迫要因になった。株価も急落しており、手じまい売りが出やすい。