10月26日
投資被害について
ニューヨークダウは337ドル高、長期金利低下やドル安を好感
米国株式市場は続伸
ダウ平均は337.12ドル高の31836.74ドル、ナスダックは246.51ポイント高の11199.12で取引を終了した。
予想を下回った住宅関連指標を受け景気後退懸念が強まり、寄り付き後、下落。その後発表された10月消費者信頼感指数も悪化したため長期金利が大幅に低下すると買いが強まり、上昇に転じた。金利低下に加えてドル安、さらに、決算への期待を受けてハイテク株も強く、相場全体を押し上げ、引けにかけて上げ幅を拡大し終了。
25日のニューヨーク外為市場でドル・円は、147円93銭で引けた
米8月の住宅価格指数や10月リッチモンド連銀製造業指数、10月消費者信頼感指数が軒並み予想を下回る結果を受けて、連邦準備制度理事会の利上げペース減速の思惑が強まり、長期金利低下に伴うドル売りが優勢となった。その後、2年債入札の低調な結果を受けて長期金利が下げ止まるとドル売りも一段落した。
ニューヨーク原油先物12月限は強含み、原油12月限終値は85.32ドル、0.74ドル高
米ウォール・ストリート・ジャーナルの報道をきっかけとした米利上げペースの減速観測を背景に主要な米株価指数の戻りが続いており、リスク資産の一角である原油にも買い戻しが入った。来週の米連邦公開市場委員会を控えて、0.75%の米利上げペースの減速が示唆されることによる景気懸念の後退が期待されている。
北半球の冬場の供給ひっ迫懸念も支援要因。世界的に留出油の在庫が不足しており、暖房需要の高まり次第では供給ひっ迫感が強まる見通し。欧州連合のロシア離れも供給不足の背景。
ただ、中国がゼロコロナ政策を続ける見通しであるほか、世界的な景気悪化懸念は根強く、需要低迷が続くと想定されていることは重し。来年には主要国がリセッション入りするとみられている。インフレとの戦いが続けば、十分な景気対策は期待しづらく、需要低迷が長引くリスクがある。
ニューヨーク金先物12月限は下げ渋り、金12月限終値は1658.00ドル、3.90ドル高
米国債の利回り低下によるドル安が支援要因になった。8月のS&Pケースシラー住宅価格指数が前月比で大幅に下落したことに加え、10月の米消費者信頼感指数が予想以上に低下した。インフレ懸念や景気後退懸念で消費者心理が悪化した。