11月10日
投資被害について
ニューヨークダウは646ドル安、中間選挙結果や暗号資産市場の混乱を警戒
米国株式市場は反落
ダウ平均は646.89ドル安の32513.94ドル、ナスダックは263.02ポイント安の10353.18で取引を終了した。
中間選挙で下院での共和党勝利の勢いが期待された程ではなく依然不透明感が続き、景気減速への懸念も強まり失望感から売られ、寄り付き後下落。さらに10日に発表予定の10月消費者物価指数を警戒した売りも強まり終日軟調に推移した。引けにかけて主要暗号資産取引所の破綻リスク上昇で金融市場への影響を警戒した売りが加速し下げ幅を拡大。
9日のニューヨーク外為市場でドル・円は、146円55銭で引けた
重要なインフレ指標である10月消費者物価指数発表控えた警戒感や低調な10年債入札結果を受けた長期金利上昇に伴いドル買いが再燃した。
ニューヨーク原油先物12月限は続落、原油12月限終値は85.83ドル、3.08ドル安
中国でコロナ感染者数が増加しており、経済活動を制限される地域が広がっていることが重しとなった。8日の新規感染者数は8000人近くまで増加。ゼロコロナ政策からの脱却期待がしぼんでいる。
米エネルギー情報局の週報で原油在庫が増加したことは重し。製油所稼働率が92.1%まで上向いている反面、原油生産量が日量1210万バレルまで拡大した。ただ、石油製品需要は日量2126万7000バレルまで拡大し、2月以来の高水準となった。
10月の米消費者物価指数の発表を控えた警戒感は圧迫要因。総合・前年比の伸びは鈍化しつつあるが、コア・前年比は依然として加速しており、最終的な米政策金利の水準は不透明。来月の米連邦公開市場委員会で利上げペースが減速する可能性があるとしても、積極的な米金融引き締めが続き、金利高が需要を圧迫するとみられている。
ニューヨーク金先物12月限は弱含み、金12月限終値は1713.70ドル、2.20ドル安
米中間選挙で共和党が下院で優勢となったが、民主党の議席減少は限定的で大きく変わることはないとみられた。リスク選好の動きは一服しドル高・株安となった。一方、ロシアのショイグ国防相が軍に対しウクライナ南部のヘルソン市からの撤退を命令し、一時ユーロ高に振れた。