12月8日
投資被害について
ニューヨークダウは1ドル高、長期金利低下が下支え
米国株式市場はまちまち
ダウ平均は1.58ドル高の33597.92ドル、ナスダックは56.33ポイント安の10958.55で取引を終了した。
景気後退懸念がくすぶり寄り付き後下落。需要鈍化懸念を背景とした携帯端末のアップルの下落がけん引したハイテクセクターの売りが上値を抑制した。ただ、利上げ観測が緩和し長期金利の低下やドル安が企業収益回復に繋がるとの期待が下支えとなり、終盤にかけダウは小幅高で終了。ナスダック総合指数は終日軟調推移となった。
7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、136円58銭で引けた
米7-9月期単位労働コストの伸びが予想以上に鈍化したほか米景気後退懸念に米国債相場が上昇。長期金利低下に伴うドル売りに拍車がかかった。
ニューヨーク原油先物1月限は続落、原油1月限終値は72.01ドル、2.24ドル安
来年以降の景気悪化見通しが相場を引き続き圧迫した。インフレ率が高止まりするリスクがあることから、利上げ停止を示唆する主要国の中央銀行は今のところなく、利上げ継続による景気悪化が警戒されている。来週は米連邦公開市場委員会や欧州中央銀行理事会が予定されている。今回の米連邦公開市場委員会では利上げペースが0.50%に減速する可能性が高いものの、最終的な米政策金利水準は今のところ不透明。
米エネルギー情報局の週報で、石油製品在庫が大幅に増加したことも重し。製油所稼働率が95.5%まで上昇し、今年最高水準を更新するなかで原油在庫の取り崩しが強まっている反面、米国内の石油製品需要が低調であることが製品在庫の積み増しを後押し。米石油製品需要は日量1962万6000バレルと、3週連続で節目の同2000万バレルを下回った。
ゼロコロナ政策を続ける中国政府が感染対策の緩和を続けていることは支援要因。感染しても無症状であることが多く、強制隔離施設ではなく自宅での隔離を認めることなどを発表した。検査体制の緩和も発表されている。ただ、ゼロコロナ政策の終了時期は不明。
ニューヨーク金先物2月限は強含み、金2月限終値は1798.00ドル、15.60ドル高
米連邦準備制度理事会の利上げ継続見通しによるリスク回避の動きが一服し、ドル安に振れたことが支援要因になった。ただロシアのプーチン大統領が、世界で核戦争のリスク高まっていると述べると、ユーロの戻りを売られる場面も見られた。