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12月15日

投資被害について

ニューヨークダウは142ドル安、連邦公開市場委員会は想定以上のタカ派姿勢を維持

米国株式市場は反落

ダウ平均は142.29ドル安の33966.35ドル、ナスダックは85.93ポイント安の11170.89で取引を終了した。
米連邦準備制度理事会が連邦公開市場委員会で利上げ減速決定期待に買われ寄り付き後上昇。11月のインフレ指標の改善を受けてタカ派色が弱まるとの期待も手伝い堅調に推移した。午後に入り、連邦準備制度理事会が連邦公開市場委員会で想定通り利上げ減速を発表もパウエル議長はインフレを封じ込めるための利上げの道のりは長いと繰り返したため来年の利下げ観測が後退。連邦準備制度理事会スタッフ予測も想定以上にタカ派的な内容となり一気に下落に転じた。議長が同時に今後、一段と利上げペースを減速する可能性に言及すると下げ幅を縮小し終了。

14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、135円47銭で引けた

連邦準備制度理事会は連邦公開市場委員会で予想通り政策金利を50ベーシスポイント引き上げ減速を決定。声明では「利上げ継続が適切となる可能性が強い」と追加利上げを示唆した。見通しでは19人のメンバーのうち17人が23年の金利を5%以上と予想、中間予想が5.1%と市場の想定を上回る水準となったことが明らかになると利上げ観測が再燃し長期金利上昇に伴うドル買いが加速。その後、パウエル連邦準備制度理事会議長がタカ派色維持する姿勢を再確認すると同時に指標次第では2月連邦公開市場委員会で利上げ幅をさらに縮小する可能性を示唆すると金利が再び低下に転じドル買いも後退。


ニューヨーク原油先物1月限は続伸、原油1月限終値は77.28ドル、1.89ドル高

カナダから米国へ原油を供給するキーストーン・パイプラインが依然停止していることが引き続き相場を押し上げている。悪天候もあって流出した原油の回収作業が難航している模様で、再稼働の時期も不透明。

世界的に来年1-3月期にかけて供給過剰が続くと見られているものの、ゼロコロナ政策を続ける中国経済の正常化期待もあって、4-6月期以降は需要が持ち直すと見られていることは支援要因。ただ、米連邦公開市場委員会は利上げペースを鈍化させたが、米インフレ率がこのまま減速を続けるのか不透明であることから、最終的な米政策金利水準も不透明。

米エネルギー情報局が発表した週報で原油在庫は大幅に増加したが、特に材料視されず。製油所稼働率が95.5%から92.2%まで急低下したことが原油在庫の積み増しの背景。キーストーン・パイプラインが停止しているが、原油輸入量は日量686万7000バレルと目立った変動は見られず。原油と石油製品の輸出の合計は日量1082万4000バレルと、大台の同1000万バレルを上回って拡大傾向を維持。


ニューヨーク金先物2月限は弱含み、金2月限終値は1818.70ドル、6.80ドル安

米連邦公開市場委員会で利上げ減速が決定されたが、利上げ継続が示唆され、ドル高に振れたことが圧迫要因になった。米連邦公開市場委員会声明では、「継続的な誘導目標レンジ引き上げが適切になる」とされた。