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12月21日

投資被害について

ニューヨークダウは92ドル高、金利上昇・景気後退懸念で上値重く

米国株式市場は小幅に反発

ダウ平均は92.20ドル高の32849.74ドル、ナスダックは1.08ポイント高の10547.11で取引を終了した。
サプライズとなった日銀の決定を受け、寄り付きは下落。プラス圏で推移する場面でも長期金利の上昇や主要中央銀行による金融引き締めが景気後退につながるとの懸念が相場の重石となり上値が抑制された。株式相場が年末にかけて上昇する「サンタクロース・ラリー」への期待も薄れている。方向感に欠ける展開となる中、ダウ・ナスダックともに4日ぶりに反発して取引を終えた。

20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、131円71銭で引けた

日銀の長期金利の変動幅拡大決定を受け、事実上の引き締めとの見方から円を買い戻す動きが広がった。米住宅指標の悪化でドル売りもある程度出ていたとみられる。


ニューヨーク原油先物2月限は続伸、原油2月限終値は76.23ドル、0.85ドル高

先週末に米エネルギー省が最大で300万バレル購入すると発表しており、米政府が戦略石油備蓄の補充を開始する見通しであることが相場を支えた。今年バイデン米政権が過去最大となる1億8000万バレルの放出を決定し、戦略石油備蓄は急激に減少した。原油価格が一時期よりも下がっていることから補充が続くと期待されている。

ゼロコロナ政策の急激な緩和で中国の医療体制が混乱し経済正常化の道筋が不透明となっていることは重し。行動制限を中心とした過剰な感染回避対策によって、感染による免疫の獲得が世界的に最も遅れていることが背景。

日銀が超緩和的な金融政策の転換を開始したことが急激な円高を誘発しドルを圧迫したことはドル建てで取引されるコモディティの支援要因。ただ、原油市場のドル安に対する反応は鈍かった。クリスマス休暇に入る市場参加者が多いなかで米中西部や五大湖周辺を超強烈な寒波が襲う見通しとなっており、相場への関心が薄れている。
22日のシカゴの最低気温はマイナス20度まで低下し翌日の最高気温はマイナス16度、最低気温はマイナス18度と予報されている。シカゴではクリスマスにかけては最高・最低気温ともにマイナス二桁の推移が続く見通し。


ニューヨーク金先物2月限は上昇、金2月限終値は1825.40ドル、27.70ドル高

日銀は金融政策決定会合で長期金利の許容変動幅をプラスマイナス0.5%程度に拡大した。黒田日銀総裁は市場機能を改善するためであり「利上げではない」と述べたが、市場では金融政策の正常化とみられた。