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2月9日

投資被害について

米国株式市場は反落、米連邦準備制度理事会高官のタカ派姿勢を警戒

ダウ平均は207.68ドル安の33,949.01ドル、ナスダックは203.27ポイント安の11,910.52で取引を終了した。
ニューヨーク連銀総裁や連邦準備制度理事会の理事などの高官が相次いで経済の需要が予想よりも強く、インフレ制御のための追加利上げが必要になると主張したため金利高を警戒した売りが先行。本日開催された講演での連邦準備制度理事会高官のタカ派発言が続き、終日軟調推移となった。

8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、131円42銭で引けた

ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁やクック理事、ウォラー理事がそろって一段の利上げが必要であるとタカ派発言をしたため、金利先高観に伴うドル買いが優勢となった。その後、米10年債入札の結果が強く、金利が低下に転じたためドル買いも後退。


ニューヨーク原油先物3月限は続伸、原油3月限終値は78.47ドル、1.33ドル高

先週末の強い米雇用統計を受けても、今週のパウエル米連邦準備制度理事会議長の発言内容がそれほどタカ派寄りではなかったことほか、本日発言した米金融当局者もタカ派寄りではなかったことが相場を押し上げた。米利上げ継続による景気悪化懸念がやや後退している。

ウィリアムズニューヨーク連銀総裁は、最終到達点は5.00-5.25%がなお理に適うとの見解を示した。クック米連邦準備制度理事会理事やカシュカリ米ミネアポリス連銀総裁の発言にも利上げ継続を強く強調する内容は限定的。ただ、ウォラー米連邦準備制度理事会理事は「金利を一部予想より高く、より長く維持する必要があるかもしれない」と述べた。

米エネルギー情報局が発表した週報では、原油や製品の在庫が増加したものの、先週のように売りが強まる手がかりとはならず。米原油生産量が日量1230万バレルまで増加し、2020年4月以来の高水準を更新したことや、輸入が拡大したことが石油在庫を押し上げた。原油と製品の輸入量は合計で日量1004万バレルと、2019年8月以来の高水準。昨年末に急低下した製油所稼働率は87.9%まで回復。


ニューヨーク金先物4月限はやや強含み、金4月限終値は1890.70ドル、5.90ドル高

前日のパウエル米連邦準備制度理事会議長の発言で利上げ継続を織り込み、ドル安に振れたことが支援要因になった。ただ予想以上の利上げに対する警戒感が残ったことが上値を抑える要因になった。