3月1日
投資被害について
米国株式市場は反落、根強い金利高懸念が重し
ダウ平均は232.39ドル安の32,656.70ドル、ナスダックは11.44ポイント安の11,455.54で取引を終了した。
欧州の物価指標上振れで米国でのインフレも抑制が困難との見方が強まり金利上昇を警戒した売りが先行。金融ゴールドマン・サックスの業績低迷に失望した売りも重しとなった。また、2月の消費者信頼感指数や製造業指数が予想外に悪化ししたことも一段の売り圧力となり終日軟調に推移した。ハイテクは値ごろ感からの買いで底堅い展開もプラス圏を維持できず。結局、主要株価指数はマイナス圏で終了。
28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、136円18銭で引けた
インフレ加速を受けた欧州債券市場動向に連れた米金利の上昇に伴うドル買いが優勢となった。その後、米2月シカゴ購買部協会景気指数、消費者信頼感指数やリッチモンド連銀製造業指数が軒並み改善予想に反し悪化したため連邦準備制度理事会の利上げ長期化の思惑を受けたドル買いが後退。さらに日銀の金融緩和維持を材料にした円売りも後退した。
ニューヨーク原油先物4月限は反発、原油4月限終値は77.05ドル、1.37ドル高
中国の需要回復見通しが相場を押し上げた。1日には2月の中国購買担当者景気指数が発表されることから、一部の市場参加者は購買担当者景気指数のさらなる回復が相場を支援すると期待している。ただ、ゼロコロナ政策が解除されて1月の中国購買担当者景気指数は上振れしたが発表当時の反応は限定的だった。
米エネルギー情報局の発表によると、昨年12月の米原油生産量が1210万1000バレルと同11月の1237万7000バレルから減少したことは支援要因。2020年以降は穏やかな増産が続いているが、増加は一服。
今週の米週間石油在庫統計でも原油在庫が増加する見通しであることは重し。季節的な定期改修もあって製油所稼働率が低水準で推移していることから、原油在庫は増加する傾向にある。
ニューヨーク金先物4月限は強含み、金4月限終値は1836.70ドル、11.80ドル高
米連邦準備制度理事会の利上げ長期化の見方が強いが、米国債の利回り上昇が一服したことや米消費者信頼感指数が予想外に低下したことが支援要因になった。景気の先行き懸念から株安に振れ、米国債の利回りが低下した。