3月2日
投資被害について
米国株式市場はまちまち、金利高でハイテクが重し
ダウ平均は5.14ドル高の32,661.84ドル、ナスダックは76.06ポイント安の11,379.48で取引を終了した。
一部小売り企業の低調な決算を失望した売りが先行。2月供給管理協会製造業景況指数の支払い価格の上昇や連邦準備制度理事会高官のタカ派発言を受けて長期金利が上昇するとさらなる売り圧力となった。一方ダウ平均は月初に伴う新規買いを支えに小幅ながらプラス圏を回復。他方、金利高が重しでハイテクが弱くナスダック総合指数は軟調推移が続いた。
1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、136円22銭で引けた
米2月供給管理協会製造業景況指数は予想を下回ったが、同指数の仕入れ価格が予想を上回り昨年9月来初めて50を上回り根強いインフレが示唆されたほか、米連邦準備制度理事会高官のタカ派発言を受けて金利先高観を受けたドル買いが再開した。
ニューヨーク原油先物4月限は強含み、原油4月限終値は77.69ドル、0.64ドル高
中国の2月の購買担当者景気指数が一段と回復したことで経済活動の再開による需要回復見通しが強まった。中国国家統計局が発表した2月の製造業購買担当者景気指数は52.6まで上昇し、2012年4月以来の高水準となった。
エネルギー情報局の週報で原油在庫がさらに増加したことは重し。定期改修が続くなかで製油所稼働率が85.8%と低水準で推移しており、原油消費量は引き続き抑制されている。ただ、石油製品需要は日量2041万3000バレルと2週連続で節目の同2000万バレルを上回ったほか、原油輸出は同562万9000バレルと統計開始以来の最高水準を更新した。
ロシアの2月の生産量が経済制裁開始前の水準を回復したと伝わったことも圧迫要因。露コメルサントが報道した。ただ、ロシアは3月に減産を実施するほか、輸出量を抑制する見通し。
ニューヨーク金先物4月限は強含み、金4月限終値は1845.40ドル、8.70ドル高
2月の米供給管理協会製造業総合指数は47.7と前月の47.4から小幅に改善した。一方、2月の独消費者物価指数速報値は前年比9.3%上昇と前月の9.2%上昇から加速した。ドル安が一服したが、欧州中央銀行の利上げ継続に対する警戒感から金に買い戻しが入った。