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3月14日

投資被害について

米国株式市場はまちまち、銀行への不安拭えず

ダウ平均は90.50ドル安の31,819.14ドル、ナスダックは49.96ポイント高の11,188.84で取引を終了した。
シリコンバレー銀やシグネチャー銀の破綻を受け、連鎖的な金融危機への警戒感がくすぶり寄り付き後下落。当局が連鎖的な破綻リスクを軽減するため週末に全預金者を保護する救済策を発表したことに続き、バイデン大統領が国民に向けた演説でシステムや預金の安全性を強調したため、警戒感が後退すると買戻しが優勢となった。
また、連邦準備制度理事会が利上げを停止するとの思惑も浮上して長期金利が大幅に低下したこともハイテク株の買戻しに拍車をかけ、主要株価指数はプラス圏を一時回復。しかし終盤にかけ銀行への不安が拭えず、ダウ平均は再び下落に転じまちまちで終了した。

13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、133円22銭で引けた

金融システム不安を受けて連邦準備制度理事会の利上げ観測が大きく後退し、長期金利大幅低下に伴うドル売りが優勢となった。その後、バイデン大統領が金融システムや預金の安全を保障する発言を受けてリスク回避の円買いが後退し反発。


ニューヨーク原油先物4月限は反落、原油4月限終値は74.80ドル、1.88ドル安

米シリコンバレー銀行の破綻や米シグネチャー・バンクの事業停止など米金融システム不安が広がっていることがリスク資産の一角である原油相場を圧迫した。米利上げ継続による米国債の下落が金融機関のバランスシート悪化の背景だが、インフレ率が高止まりするなかで米連邦準備制度理事会が金融引き締めの手綱を緩めるのか不透明。14日には2月の米消費者物価指数が発表されるほか、来週には米連邦公開市場委員会が控えている。

米2年債利回りは60ベーシスポイント近く急低下し、4.00%付近で推移。米利上げ停止が意識されているが、フェドウォッチでは来週の米連邦公開市場委員会における政策金利据え置き確率と0.25%の利上げ確率がほぼ拮抗。

今週の欧州中央銀行理事会で0.50%の利上げ案が修正される可能性があると伝わったことは支援要因。ブルームバーグが関係筋の話として伝えた。米金融システム不安が主要国の金融機関に感染することが警戒されている。ただユーロ圏の物価上昇率は高止まりしており、インフレからも目を離すことができない。


ニューヨーク金先物4月限は大幅続伸、金4月限終値は1916.50ドル、49.30ドル高

時間外取引では米シリコンバレー銀行の破綻を受けて値を飛ばし、1900ドルの節目に接近する上昇となった。日中取引では米10年債の利回り低下からドル安がさらに進行し、一段高となり1900ドルを突破し、さらに上値を伸ばした。いったん上げ幅を縮小したが、1900ドル割れはなく、米金融不安によるドル安から暴騰の値動きとなった。中盤から終盤に再上昇となり、この日の高値圏で引けた。買い戻しに加え、米金融不安を背景に投機的な買い資金の流入があったもよう。この日の高値は1919.5ドルとなり、2月3日以来の高値をつけた。