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3月16日

投資被害について

米国株式市場はまちまち、金融不安が再燃

ダウ平均は280.83ドル安の31,874.57ドル、ナスダックは5.90ポイント高の11,434.05で取引を終了した。
スイス銀行のクレディ・スイス・グループの経営難を警戒した欧州市場の流れを引き継いで金融セクター中心に売られ、寄り付き後下落。世界的な金融システム混乱を警戒し、国内地銀の売りも再燃、相場を一段と押し下げた。終盤にかけスイス当局が声明で必要ならクレディ・スイスに流動性を供給するなど安定化に向け支援する姿勢を示したため下げ幅を縮小。長期金利の大幅低下でハイテクは底堅く推移し、ナスダック総合指数はプラス圏を回復した。ダウ平均はリセッション懸念から戻りが鈍く、結局まちまちで終了。

15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、133円45銭で引けた

2月生産者物価指数が予想外のマイナスに転じたほか、2月小売売上高もマイナスに落ち込み、さらに、米国の地銀の破綻に加えて、スイスのクレディ・スイス銀存続を巡る不安が広がったため金融システムへの不安が再開。リスク回避の円買いや連邦準備制度理事会の3月の追加利上げ観測後退でドル売りも強まった。その後、スイス中銀・当局が声明で必要とあれば、世界的な規模の銀行、クレディ・スイスに流動性を供給すると発表し警戒感の後退で円の売り戻しやドルの買戻しが優勢となった。


ニューヨーク原油先物4月限は大幅続落、原油4月限終値は67.61ドル、3.72ドル安

米シリコンバレー銀行などの破綻をきっかけとした米金融システム不安が欧州に飛び火し、スイスの金融機関大手クレディ・スイスの経営不安が意識されたことから、金融市場全体でリスク回避が強まった。クレディ・スイスは年初来で40%超下落している。クレディ・スイスの筆頭株主であるサウジ・ナショナル・バンクは追加出資を否定した。

英フィナンシャル・タイムズによると、クレディ・スイスはスイス中銀に支援を表明するよう要請したと伝わっている。スイス中銀は欧州市場の引け後に声明を発表し、「必要であるならば流動性を供給する」とした。

金融システム不安が広がるなかでも、欧州中央銀行が16日の理事会で0.50%の利上げを継続する可能性があることも重し。ロイター通信が関係筋の話として伝えた。

米エネルギー情報局の週報はほとんど材料視されず。需要期を見据えて米製油所稼働率は88.2%まで上昇したほか、製品と原油の輸出は合計で日量1123万バレルと、節目の同1000万バレルを上回って堅調だった。


ニューヨーク金先物4月限は反発、金4月限終値は1931.30ドル、20.40ドル高

スイスの金融大手クレディ・スイスの株価が最安値を更新したことが支援要因になった。筆頭株主のサウジ・ナショナル・バンクが規制の問題で追加出資はできないと述べたことが背景にある。