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3月22日

投資被害について

米国株式市場は続伸、金融危機不安が緩和

ダウ平均は316.02ドル高の32,560.60ドル、ナスダックは184.57 ポイント高の11,860.11で取引を終了した。
イエレン財務長官が講演で金融システムにも影響しかねない中小銀行保護で必要なら再び介入する方針を表明したため、地銀が買い戻される形で寄り付き後上昇。一方、期待されていた全預金保護などの規制変更の決定は「まだ時期尚早」としたため、早期の保護拡大への期待が後退し一時伸び悩んだ。ただ、長官は同時に現時点で金融システムは堅調との見解を示したことも金融不安後退につながり、終盤にかけて再び上げ幅を拡大して終了した。

21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、132円54銭で引けた

イエレン財務長官が金融システムを保護するため再び介入することも辞さない姿勢を表明し地銀株の回復で金融不安が緩和し、リスク選好の円売り・ドル買いが強まった。2月中古住宅販売件数が予想を上回る伸びを示し、さらに米連邦準備制度理事会が今回の会合で25ベーシスポイントの利上げに踏み切るとの観測で金利が上昇したこともドル買いを支援した。


ニューヨーク原油先物5月限は続伸、原油5月限終値は69.67ドル、1.85ドル高

金融システム不安の拡大が一巡したことから買い戻しが優勢となった。主要国の中央銀行による流動性供給や、スイス金融大手のUBSによる同業のクレディ・スイス買収が背景。イエレン米財務長官が、米シリコンバレー銀行などと同様に預金流出が発生すれば預金を全額保護する可能性について述べたことも支援要因。米国の場合、預金保護は原則として1人25万ドルが上限。

米連邦公開市場委員会の結果公表を控えたポジション調整も相場を押し上げた。積極的な金融引き締めが今回の金融システム不安の原因の一つでもあり、米国で利上げが続くのかどうか関心が集まっている。フェドウォッチによると、0.25%の追加利上げ観測が優勢。利上げ見送りはないとみられている。

ロシアのノバク副首相が今月から開始した日量50万バレルの自主減産を6月末まで継続すると発表したことも支援要因。西側の禁輸はエネルギー市場のリスクを生み出したとも述べた。


ニューヨーク金先物4月限は大幅安、金4月限終値は1941.10ドル、41.70ドル安

スイスの金融大手UBSがクレディスイスを買収したことや、中銀の流動性供給を受けて金融不安が後退した。ニューヨーク市場では、米ファースト・リパブリック銀行が下げ一服となり、銀行株が買い戻されたことも圧迫要因になった。