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3月23日

投資被害について

米国株式市場は反落、根強い金融不安くすぶる

ダウ平均は530.49ドル安の32,030.11ドル、ナスダックは190.15ポイント安の11,669.96で取引を終了した。
連邦公開市場委員会の結果発表待ちで売り買い交錯し、寄り付き後はまちまち。連邦準備制度理事会は連邦公開市場委員会で市場の予想通り0.25ポイントの利上げに踏み切った一方、最近の金融危機を受けた不透明感を考慮し、声明文を変更するなど柔軟な姿勢を見せたことが好感され、一時上昇に転換。しかしパウエル議長が会見で必要となれば想定以上の利上げを示唆したため、過剰な利上げによる景気後退懸念が広がり再び下落。さらにイエレン財務長官が政府は預金保護拡大を検討していないと言及すると、地銀を含め金融の下げが加速し全体指数をさらに押し下げ。終盤にかけ下げ幅を拡大して終了した。

22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、131円45銭で引けた

連邦準備制度理事会は米連邦公開市場委員会で政策金利を市場の予想通り0.25%引き上げ、4.75-5.00%に決定した。声明ではインフレが依然高く、雇用の伸びも加速したとしたものの、最近の金融混乱を受けて声明の文言を変更し利上げ停止の選択肢も残したため、利上げ停止に近づいたとの思わくにドル売りが加速。また、行き過ぎた利上げにより景気後退リスクが高まったとの見方を受けた長期金利の低下に伴うドル売りも強まった。


ニューヨーク原油先物5月限は続伸、原油5月限終値は70.90ドル、1.23ドル高

米連邦公開市場委員会が0.25%の小幅な利上げを決定したほか、パウエル米連邦準備制度理事会議長が利上げ停止を検討したことを明らかにするなど、金融システム不安を背景にこれまでのタカ派的な構えがやや後退したことが原油相場を押し上げた。米連邦公開市場委員会メンバーの金利見通しであるドットプロットで2023年の中央値は5.125%と、昨年12月と変わらず。米連邦公開市場委員会声明では追加利上げが示唆されたが、次回の米連邦公開市場委員会で打ち止めとなる可能性が意識された。

米エネルギー情報局の週報で原油在庫の積み増しが続き、2021年5月以来の高水準を更新したことは重しだが、製品在庫が取り崩されたことは支援要因。製品輸出が日量701万2000バレルと堅調だったなかで、原油と製品の輸出量の合計は日量1194万4000バレルと過去最高水準を塗り替えた。製油所稼働率は前回の88.2%から88.6%まで上昇したものの、季節的な需要拡大を見据えた原油投入量の拡大は限定的。


ニューヨーク金先物4月限は反発、金4月限終値は1949.60ドル、8.50ドル高

米連邦公開市場委員会で0.25%ポイント利上げが決定された。今年あと1回の利上げが必要とみられたが、慎重姿勢に変わりはなく、ドル安が金の支援要因になった。