4月13日
投資被害について
米国株式市場は下落、景気後退を警戒
ダウ平均は38.29ドル安の33,646.50ドル、ナスダックは102.54ポイント安の11,929.34で取引を終了した。
予想を下回った3月消費者物価指数を受けた金利低下で投資家心理が改善し、寄り付き後上昇。一方、リッチモンド連銀のバーキン総裁やサンフランシスコ連銀のデイリー総裁が依然追加引き締めが必要との考えを示すと相場は下落に転じた。ダウ平均は一時プラス圏を回復するも、終盤にかけ連邦準備制度理事会が公表した3月開催分の連邦公開市場委員会議事要旨の中で、金融混乱を受けて経済が景気後退入りするとの見方を強めたことが明らかになると再び売られた。金利の低下にもかかわらずハイテクも需要鈍化懸念で売られ、主要株価指数は下落して終了した。
12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、133円18銭で引けた
3月消費者物価指数の伸びが予想以上に鈍化したため年内の利下げ観測が再燃。さらにデイリー米サンフランシスコ連銀総裁が連邦準備制度理事会の見通しでは各会合での利上げ想定していないと発言、また連邦準備制度理事会が公表した3月連邦公開市場委員会議事要旨で金融混乱後、50ベーシスポイントの利上げを支持していた当局者が考えを変えたほか、利上げ停止も協議されたことが明らかになり金利低下に伴うドル売りに拍車がかかった。
ニューヨーク原油先物5月限は続伸、原油5月限終値は83.26ドル、1.73ドル高
3月の米消費者物価指数が総合・前年比で+5.0%まで鈍化したことを手がかりに、来月の米連邦公開市場委員会での利上げを最後とする金融引き締め終了期待が高まった。米消費者物価指数のコア・前年比は+5.6%まで加速し、インフレ率は十分に抑制されていないが、今週はニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が年内にあと1回利上げし、その後休止するという米連邦公開市場委員会の予測は妥当な出発点であるとの認識を示している。ただ、米連邦公開市場委員会の議事要旨で利上げ停止に向けた示唆は限定的。
米エネルギー情報局の週報で、製油所稼働率は2週連続で低下し89.3%となった。季節的な稼働率拡大はまだ本格化していない。原油輸出量が日量272万7000バレルまで急減し、戦略石油備蓄が再び放出されたが、原油在庫の伸びは前週比59万7000バレル増と限定的だった。石油製品需要は日量1905万5000バレルと低調。
ニューヨーク金先物6月限は小幅続伸、金6月限終値は2024.90ドル、5.90ドル高
3月の米消費者物価指数は前年比5.0%上昇と前月の6.0%から減速し、2021年5月以来の穏やかな伸びになった。事前予想の5.2%上昇を下回った。ただ米連邦準備制度理事会の追加利上げ見通しに変わりはなく、高値で利食い売りが出た。