4月14日
投資被害について
米国株式市場は反発、インフレ鈍化を好感
ダウ平均は383.19ドル高の34,029.69ドル、ナスダックは236.94ポイント高の12,166.27で取引を終了した。
3月生産者物価指数が予想を下回りインフレ鈍化が確認されたほか、週次新規失業保険申請件数が労働市場の逼迫緩和を示唆したため、利上げ停止期待が高まり上昇して始まった。金利先高観の後退を追い風にハイテクが相場をけん引し終日堅調に推移した。
13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、132円60銭で引けた
生産者物価指数発表を控えドル買いが強まったのち、3月消費者物価指数に続き3月生産者物価指数も予想を下回りインフレ鈍化傾向を新たに証明したほか、米週次新規失業保険申請件数も予想を上回り労働市場のひっ迫懸念が一段と緩和したため年内の利下げ観測が強まり金利低下に伴うドル売りが一段と加速。
ニューヨーク原油先物5月限は反落、原油5月限終値は82.16ドル、1.10ドル安
前日までの上昇を受けた利益確定の売りが優勢となった。物価高や金利高を背景とした米景気後退リスクや石油需要の下振れ懸念が引き続き重しとなっている。3月の米生産者物価指数が一段と鈍化したことからインフレ懸念はさらに縮小し、来月の米連邦公開市場委員会における利上げ停止観測が強まったものの、年後半にかけて米経済が悪化していく可能性が依然として意識されている。
石油輸出国機構の月報では、2023年の需要見通しが従来の日量1億190万バレルから同1億189万バレルまで下方修正された。世界経済の不透明要因として、高インフレ、金融引き締め、金融市場の安定性、政府や企業などの高い債務水準が指摘された。
3月の中国貿易統計で、原油輸入は前年比22.5%増の日量1230万バレルとなった。ゼロコロナ政策が解除された後は需要が回復しているほか、製品輸出が拡大していることが原油輸入を押し上げている。
ニューヨーク金先物6月限は続伸、金6月限終値は2055.30ドル、30.40ドル高
3月の米生産者物価指数は前月比0.5%下落し、市場予想の横ばいに反して低下した。前年比では2.7%上昇と前月の4.9%上昇から伸びが鈍化した。市場予想は3.0%上昇。ドル安に振れ、金の支援要因になった。