4月21日
投資被害について
米国株式市場は下落、地銀決算冴えず金融不安再燃
ダウ平均は110.39ドル安の33,786.62ドル、ナスダックは97.67ポイント安の12,059.56で取引を終了した。
地銀の決算が低調で預金の減少が明らかになると金融不安が再燃し下落して始まった。経済指標が予想を下回り景気後退懸念もさらなる重しとなり終日軟調に推移した。終盤にかけ、AT&Tの下落も一段の重しとなり下げ幅を拡大して終了。
20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、134円24銭で引けた
週次新規失業保険申請件数が予想を上回り労働市場のひっ迫緩和の証拠となったほか4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が改善予想に反し悪化、パンデミックによる経済封鎖直後の20年5月来で最低となったほか、3月景気先行指数や中古住宅販売件数も予想を下回る結果を受け利上げ観測が後退。金利低下に伴うドル売りが優勢となった。その後、米連邦準備制度理事会高官がインフレが依然高すぎで追加利上げを支持する姿勢を維持していることが明らかになり下げ止まった。
ニューヨーク原油先物6月限は続落、原油6月限終値は77.37ドル、1.87ドル安
米景気後退見通しの高まりを背景に、石油の需要悪化懸念が強まった。米新規失業保険申請件数がやや増加傾向にあるほか、4月の米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が-31.3と2020年5月以来の低水準を更新したことが景気後退を意識させた。米景気見通しが不透明であるなかでも、インフレ抑制のため米連邦準備制度理事会は来月追加利上げを行う公算。
メスター米クリーブランド連銀総裁は追加利上げが必要であるとの認識を示しつつも、米連邦準備制度理事会の利上げの旅は終わりに近づいていると述べた。ただ、同総裁は今年の米連邦公開市場委員会での投票権を有していない。
ロシア西部の輸出港からの供給が4月に2019年以来の高水準を記録する見通しであると伝わったことも重し。ロイター通信が報道した。ロシアは3月から日量50万バレルの自主減産を開始しているが、輸出は堅調に推移しているもよう。
ニューヨーク金先物6月限は強含み、金6月限終値は2019.10ドル、11.80ドル高
4月のフィラデルフィア地区連銀製造業業況指数はマイナス31.3と、前月のマイナス23.2から低下し、約3年ぶりの低水準を付けた。予想はマイナス19.2だった。価格項目の低下が目立った。