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5月10日

投資被害について

米国株式市場は下落、消費者物価指数や債務問題を警戒

ダウ平均は56.88ドル安の33,561.81ドル、ナスダックは77.36ポイント安の12,179.55で取引を終了した。
地銀セクターの売りが再開し、寄り付き後、下落。消費者物価指数の発表を明日に控える中、金利が上昇したことも重しとなり日中も軟調に推移した。終盤にかけ、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が講演で利上げ停止の可能性を示唆すると地銀株の回復に連れて株式相場は下げ幅を縮小。しかしバイデン大統領と議会指導者との会合を控えて債務上限問題への懸念がくすぶる中、マイナス圏で終了した。

9日のニューヨーク外為市場でドル・円は、135円23銭で引けた

今週予定されている米4月消費者物価指数、生産者物価指数などの重要インフレ指標の発表や入札を控え、米国債相場が軟調に推移。金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。その後ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が講演で追加利上げが必要と言及せず、ドル買いが後退した。


ニューヨーク原油先物6月限は小幅高、原油6月限終値は73.71ドル、0.55ドル高

米エネルギー省のグランホルム長官によると、今年後半から米戦略石油備蓄の補充が開始される可能性があることが相場を押し上げた。バイデン米政権による過去最大の放出で米戦略石油備蓄は大きく減少している。

ただ、4月の中国の原油輸入量が日量1030万バレルと今年1月以来の低水準となり、ゼロコロナ政策が解除された後の需要拡大が続いていないことが嫌気される場面はあった。物価高や金利高で主要国経済が圧迫されており、中国国内の石油需要が限定されているようだ。

ウィリアムズニューヨーク連銀総裁が「さらなる信用収縮の兆しが見られる」と指摘し、信用収縮が経済成長に影響を及ぼすとの認識を示したことは米利上げ停止観測を強めた。
6月以降の米政策金利については経済指標次第としており、今週の米消費者物価指数に注目が集まっている。


ニューヨーク金先物6月限は小幅高、金6月限終値は2042.90ドル、9.70ドル高

時間外取引は小高く推移。日中取引では序盤に弱含む場面があったが、10日に4月の米消費者物価指数の発表を控え、買い戻しの動きが根強く後半から終盤は小高く推移した。買い戻しに加え、安全資産として買う動きもあったとみられ堅調に引けた。