投資被害について | 先物取引、スカイプレミアム、フリッチクエスト、投資被害、排出権、CO2

5月17日

投資被害について

米国株式市場は反落、追加利上げを警戒

ダウ平均は336.46ドル安の33,012.14ドル、ナスダックは22.15ポイント安の12,343.05で取引を終了した。
4月小売売上高や連邦準備制度理事会高官の発言を受け、追加利上げ観測が高まり金利高を警戒した売りにより下落して始まった。またバイデン大統領と議会指導者との債務上限交渉の再開については速やかな合意は不可能との悲観的な見方も重しとなり、終盤にかけて下げ幅を拡大した。

16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、136円39銭で引けた

米4月小売売上高の伸びが予想を下回りいったんドル売りが優勢となったのちプラスの伸びに改善したことや、国内総生産の算出に用いられる自動車・建材などを除いた小売りの伸びが予想を上回ったことを受けて、金利上昇に伴うドル買いが強まった。さらに米4月鉱工業生産・設備稼働率、5月NAHB住宅市場指数も予想を上回ったほか、メスター・クリーブランド連銀総裁やバーキン米リッチモンド連銀総裁が追加利上げの必要性に言及したためドル買いが一段と加速した。


ニューヨーク原油先物6月限は弱含み、原油6月限終値は70.86ドル、0.25ドル安

この日発表された国際エネルギー機関の月報などが強気な内容となったものの、為替が4月の米小売売上高の発表後にドル高に振れて、ダウ平均株価も下落したことで上値が重くなった。前日の高値圏を上値抵抗に比較的狭いもみ合いとなり、この日のもみ合い圏の下側で軟調に引けた。

6月限は、アジアの時間帯の時間外取引では71ドル台で堅調に推移して、午前には71.79ドルと前日の高値を小幅に上回った。しかし結局これがこの日の高値となり、そのあと欧州の時間帯から米国の時間帯にかけては、70.50~71.50ドルを中心とした原油としては比較的狭いもみ合いで推移した。米国の時間帯後半はそのレンジ下限に近い70ドル台後半で軟調に引けした。

国際エネルギー機関はこの日の月報で、2023年の世界石油需要見通しを前年比日量220万バレル増の同1億200万バレルとして、前月から同約20万バレル上方修正した。ゼロコロナ政策解除後の中国の需要の伸びが予想を上回っているためという。また国際エネルギー機関によると、3月の中国の自動車、航空機の燃料需要は、前月比同45万バレル増の同1600万バレルと過去最高になった。
3月の経済協力開発機構加盟国の民間在庫は前月比5630万バレル急減して、27億5000万バレルと半年振りの低水準となった。また4月のロシアの原油輸出量は前月比日量5万バレル増の同830万バレルとなり、同国のウクライナ侵攻後最高となった。全輸出のうち80%は中国とインド向けという。

中国国家統計局はこの日、4月の同国の原油精製量を前年同月比18.9%増の6110万トンと発表した。これは過去最高になった前月に次ぐ高水準。


ニューヨーク金先物6月限は反落、金6月限終値は1993.00ドル、29.70ドル安

米債務上限問題に対する懸念が残るなか、株安・ドル高が圧迫要因になった。ダウ平均株価は中国の予想以下の経済指標などを受けて売り優勢となった。また米小売売上高で堅調な個人消費が示されたことを受けてドル高に振れた。