6月14日
投資被害について
米国株式市場は続伸、消費者物価指数改善で6月利上げ休止観測強まる
ダウ平均は145.79ドル高の34,212.12ドル、ナスダックは111.40ポイント高の13,573.32で取引を終了した。
5月消費者物価指数の改善で6月連邦公開市場委員会での利上げ休止期待が一段と強まり買いが先行。中国が景気刺激策を検討しているとの報道も投資家心理を上向かせ、主要株価指数は終日堅調に推移した。
13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、140円24銭で引けた
米5月消費者物価指数の伸び鈍化を受けて6月連邦公開市場委員会で利上げ休止の思惑が強まり金利低下に伴いドル売り優勢となった。しかしコア指数の鈍化ペースが想定程進まず利上げサイクルは継続するとの見方に金利が上昇に転じドル買いが再開した。
ニューヨーク原油先物7月限は反発、原油7月限終値は69.42ドル、2.30ドル高
中国人民銀行が7日物リバースレポ金利や金利コリドーの上限である常設貸出制度金利の引き下げを発表したことから、景気刺激策に対する期待感が高まった。1年物中期貸出制度金利や、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利の引き下げも意識されている。ゼロコロナ政策が解除されてから中国経済は上向いているが、市場参加者が期待したほどの強さはない。中国でコロナが再流行していると伝わっていることも景気刺激策の背景。1年物中期貸出制度金利は15日、最優遇貸出金利は20日に発表される。
5月の米消費者物価指数を手がかりに、今週の米連邦公開市場委員会における利上げ見送り観測が強まったことも支援要因。米国のインフレ率は鈍化を続けており、利上げを継続する根拠は薄れている。ただ米利上げ局面が終わったとは判断されておらず、年後半の追加利上げは引き続き意識されている。
石油輸出国機構が発表した月報で、今年の世界の需要見通しは日量1億190万バレルから同1億191万バレルまで上方修正されたが目立った反応は見られず。
ニューヨーク金先物8月限は弱含み、金8月限終値は1958.60ドル、11.10ドル安
13、14日に開催の米連邦公開市場委員会で利上げは見送りが確実と見方が支配的だが、7月の米連邦公開市場委員会で追加利上げがあるとの見方で米10年債の利回りが上昇し、ドルの先高感が強く前半の取引から金売りの動きが強まった。中盤から後半の取引で下げ幅を拡大する動きとなり軟調に推移した。