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6月21日

投資被害について

米国株式市場は続落、パウエル連邦準備制度理事会議長の証言前に調整売り

ダウ平均は245.25ドル安の34,053.87ドル、ナスダックは22.28ポイント安の13,667.29で取引を終了した。
5月住宅着工件数が予想を上回り、による年内の利上げ再開に対する懸念が強まり、寄り付き後下落。中国人民銀行が回復が遅れている景気を刺激するため利下げに踏み切ったことも世界経済の減速懸念を強め、相場を一段と押し下げた。また今週予定されているパウエル連邦準備制度理事会議長の半年に一度の金融政策報告に関する議会証言を控えた調整的な売りも目立ち終日軟調に推移。

20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、141円43銭で引けた

米5月住宅着工件数や住宅建設許可件が予想を上回ったため年内の利上げ再開の思惑に金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。その後、根強い日本の当局による円売り是正の介入警戒感を受けた円の買戻しやパウエル議長の議会証言を控えた利食いのドル売りに押された。


ニューヨーク原油先物8月限は下落、原油8月限終値は71.19ドル、0.74ドル安

中国の景気不安がくすぶっていることが重しとなった。ゼロコロナ政策が解除された後の中国経済は上向いたが、金融引き締めが主要国景気を圧迫するなかで中国経済の回復は限定的とみられている。中国人民銀行は景気支援のため貸出金利の指標となるローンプライムレートの引き下げを発表したものの、5年物ローンプライムレートの利下げ幅が不十分であると失望されたことも圧迫要因となった。中国では利下げ以外の景気支援策がまだ発表されておらず、市場参加者が気を揉んでいることも売りを誘った。

制裁を受けているイランやロシアの輸出が堅調であると伝わっていることも重し。調査会社ケプラーによるとイランの5月の原油輸出は日量150万バレルを上回り、2018年以来の高水準となった。ロシアから中国向けの輸出は5月に過去最高水準を更新したもよう。


ニューヨーク金先物8月限は下落、金8月限終値は1947.70ドル、23.50ドル安

中国人民銀行が貸出金利の指標となる最優遇貸出金利を引き下げたが、予想より小幅だったことからリスク回避の動きが広がった。また5月の米住宅着工件数は年率換算で前月比21.7%増の163万1000戸と昨年4月以来の高水準となった。ドル高に振れ金の圧迫要因になった。