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6月28日

投資被害について

米国株式市場は反発、ハイテクが買い戻される

ダウ平均は212.03ドル高の33,926.74ドル、ナスダックは219.89ポイント高の13,555.67で取引を終了した。
新築住宅販売件数や消費者信頼感指数が予想を上回り景気減速への懸念が後退し、買いが先行。金利が上昇する中ではあったが、昨日大きく下落した電気自動車メーカーのテスラや半導体エヌビディアなどハイテク株の買い戻しが強まり、相場全体を押し上げた。

27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、144円08銭で引けた

欧州中央銀行のラガルド総裁のタカ派発言を受けたユーロ高に対するドル売りやカナダのインフレ低下に伴うカナダ債の動向に連れた金利の低下に伴うドル売りが優勢となった。その後発表された米5月耐久財受注速報値や米5月新築住宅販売件数、米6月消費者信頼感指数が予想外、または予想以上に改善したため成長見通し改善に伴い7月連邦公開市場委員会での追加利上げ観測が強まりドル買いに転じた。


ニューヨーク原油先物8月限は反落、原油8月限終値は67.60ドル、1.67ドル安

主要国の中央銀行が金融引き締めを継続し、景気が悪化して石油需要が下振れする可能性が高まっていることが引き続き相場を圧迫した。欧州中央銀行のラガルド総裁は来月の追加利上げを改めて明言したうえで、「金利がピークに達したとすぐに言うことできない」、「インフレの第二段階は現在強まり始めている」と述べて、金融引き締めが続くことを強調した。ドイツがリセッション入りしていることで物価は抑制される方向にあるものの、金融引き締めの終わりは見えていない。

5月の米耐久財受注など一連の米経済指標が堅調だったことは重し。パウエル米連邦準備制度理事会議長は年内であと2回の追加利上げを示唆しており、金融引き締め継続の根拠が示された。

米景気後退が意識されているなかでも、主要な米株価指数は反発した。ただ株高は原油相場の支えにはならず。ドルインデックスが続落したことも材料視されていない。


ニューヨーク金先物8月限は弱含み、金8月限終値は1923.80ドル、10.00ドル安

時間外取引では、複数の米経済指標の発表を控え、手じまい売り先行もようとなり売り優勢で推移。下値を切り上げ終盤は小幅安で推移。日中取引では5月の米耐久財受注高、さらに同月の新築住宅販売件数、カンファレンスボート発表の消費者信頼感指数とも事前予想を上回る強い数字となり、米10年債利回りが上昇し、ドルが買われやすい環境となり金は再度下げ幅を拡大した。前半で下落は一巡後、下げ渋ったが戻りは鈍く2ケタ安で引けた。