7月7日
投資被害について
米国株式市場は続落、雇用加熱による追加利上げを警戒
ダウ平均は366.38ドル安の33,922.26ドル、ナスダックは112.61ポイント安の13,679.04で取引を終了した。
民間部門のADP雇用統計が1年超ぶりの大幅な伸びとなり、雇用加熱による利上げ再開を警戒した売りが先行。供給管理協会サービス業景況指数も予想を上回る強い結果で、10年債利回りが4%を超えるなか、株価指数は終日軟調に推移した。
6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、144円10銭で引けた
円安是正介入警戒感などがくすぶりいったん下落したが、米6月ADP雇用統計が伸び縮小予想に反して拡大し労働市場の強さが再表明されたたほか、米6月供給管理協会非製造業景況指数やサービス業購買担当者景気指数改定値が予想上回り連邦準備制度理事会の追加利上げ観測が一段と強まり金利上昇に伴うドル買いが強まった。
ニューヨーク原油先物8月限はもみ合い、原油8月限終値は71.80ドル、0.01ドル高
堅調な米経済指標を受けて年内の米追加利上げ観測が強まったことが一時相場を圧迫した。6月の米ADP雇用者数は前月比49.7万人増と増加ペースが加速したほか、米供給管理協会非製造業景気指数は53.9と強含んだ。
ただ売り一巡後は安値から切り返し、当限は下げ幅を消した。これまで米金融引き締めの継続と景気悪化に怯えてきたことから、追加利上げ観測の高まりに対する反応は一時的だった。
米エネルギー情報局が発表した週報で需要の高まりが確認されたことは支援要因。石油製品需要は日量2123万5000バレルと今年の最高水準を更新した。ただ製油所稼働率は91.1%と4週連続で低下した。輸出が堅調に推移し、国内需要も上向いているが原油消費量は減少傾向にある。
ニューヨーク金先物8月限は弱含み、金8月限終値は1915.40ドル、11.70ドル安
予想以上の全米雇用報告を受けてドル高に振れたことが圧迫要因になった。同報告によると民間部門雇用者数は49万7000人増加し、市場予想の22万8000人増を上回った。堅調な労働市場を受けて米連邦準備制度理事会の利上げ見通しが強い。