7月27日
投資被害について
米国株式市場はまちまち、利上げペース鈍化の兆しを好感
ダウ平均は82.05ドル高の35,520.12ドル、ナスダックは17.27ポイント安の14,127.28で取引を終了した。
連邦公開市場委員会を控えた警戒感から序盤は冴えない展開が続いた。その後、連邦準備制度理事会は連邦公開市場委員会で予想通り0.25ポイントの利上げ再開を決定。パウエル議長が今後の政策をデータ次第で会合ごとに決定していく方針を示すと、利上げペースが一段と鈍化するとの見方が強まり金利低下に伴う買い戻しからダウ平均はプラス圏を回復。一方でナスダックは下げを埋められずまちまちで終了。
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、140円24銭で引けた
連邦準備制度理事会の連邦公開市場委員会での利上げ再開を織り込み一時ドル買いが強まった。連邦公開市場委員会の結果は想定通りで同意乏しい中、パウエル議長が会見で連邦公開市場委員会がすでに金融政策が引き締め域にあることを再確認し、データ次第で会合ごとに政策を決定していく方針を示し、1会合ごとの利上げ計画を否定したため金利低下に伴いドル売りに転じた。
ニューヨーク原油先物9月限は反落、原油9月限終値は78.78ドル、0.85ドル安
米連邦公開市場委員会で0.25%の追加利上げが発表されたほか、市場参加者が期待していた利上げ停止は宣言されず、利上げ余地を残す格好となったことが重しとなった。米インフレ率は鈍化しているがパウエル米連邦準備制度理事会議長によれば、データが正当化するなら9月利上げはあり得る。同議長は「2%インフレ達成前に利上げ停止するだろう」とも述べたが2%のインフレ目標達成時期は2025年頃であるという。
米エネルギー情報局が発表した週報で原油在庫の取り崩しが限定的だったことは利益確定の売りを誘った。製油所稼働率は93.4%まで低下しており、季節的な需要はそれほど高まっていない。石油製品需要は日量2127万6000バレルと今年最高水準を更新したものの、ガソリンやジェット燃料よりも、その他の製品が全体を押し上げる構図となっている。
ニューヨーク金先物8月限は小幅高、金8月限終値は1970.10ドル、6.40ドル高
ドル安が支援要因になった。米連邦公開市場委員会では0.25%ポイントの利上げが決定され、9月利上げの可能性も示されたが米国債の利回りが低下したことからドル安に振れ、金は上値を伸ばした。