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8月3日

投資被害について

米国株式市場は下落、米国債格下げの余波を警戒

ダウ平均は348.16ドル安の35,282.52ドル、ナスダックは310.46ポイント安の13,973.45で取引を終了した。
格付け会社フィッチ・レーティングスによる米国債の格下げを警戒した売りが先行。その後も強い雇用関連指標を受けて10年債利回りが年初来で最高水準に達するなど金利上昇に連れて一段安となった。金利高を嫌気してハイテクを中心に売られ、終日軟調に推移した。

2日のニューヨーク外為市場でドル・円は、143円41銭で引けた

7月オートマティック・データ・プロセッシング雇用統計で雇用の伸びが予想を大幅に上回ったほか、米財務省が四半期定例入札規模を拡大、今後、さらなる入札規模拡大が必要になる可能性を指摘、加えて格付会社フィッチが米国の格付けを最上級の「AAA」から引き下げたため米国債相場が下落。長期金利上昇に伴うドル買いに拍車がかかった。


ニューヨーク原油先物9月限は続落、原油9月限終値は79.49ドル、1.88ドル安

前日引け後の米石油協会の週報で原油在庫が急減し、アジアの時間帯には上昇して戻り高値をさらに更新したが、格付け会社フィッチ・レーティングスが米長期債の格付けを「AAA」から「AA+」へ格下げしたことで、金融市場全体にリスクオフの動きが強まって、ダウ平均株価が急落したこともあり、原油も高値から大きく崩れる展開となった。なお場中の米エネルギー情報局の週報でも原油在庫は急減していた。

9月限は、アジアの時間帯の時間外取引に上昇して82ドル台に乗せて戻り高値を更新する展開。高値は82.43ドルまであった。しかし欧州の時間帯から米国の時間帯の前半には軟化して、82ドルの節目を挟んだもみ合いが続いた。そのあと大きく崩れて、一気に80ドル台割れまで急落。安値は79.05ドルまであった。帳入値は79.49ドル80ドル台割れのままだった。

場中に発表された米エネルギー情報局の週報では、前日引け後の米石油協会の週報と同様に原油在庫が前週比1704.9万バレルも急減して記録的な減少幅となった。なお製油所稼動率は93.5%と、前週の93.1%から上昇した。また石油製品需要は2019.2万バレルと、2週連続で2000万バレル台に乗せた。

4日に石油輸出国機構プラスの合同閣僚監視委員会がオンラインで開催される予定だが、ロイター通信によると、大きな変更はなく現状維持となる公算が大きいという。なおサウジアラビアの自主減産は9月まで延長される見込みとされている。

米エネルギー省の報道官はこの日、計画していた戦略石油備蓄用の600万バレルの原油購入を見送ったことを明らかにした。原油価格の高騰が原因という。


ニューヨーク金先物12月限は小幅続落、金12月限終値は1975.00ドル、3.80ドル安

格付け会社フィッチの米格下げが支援要因になったが、影響は限定的との見方からドル高が再開し、戻りを売られた。一方7月のオートマティック・データ・プロセッシング全米雇用報告で、民間部門雇用者数は32万4000人増となり、市場予想の18万9000人増を上回った。