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8月23日

投資被害について

米国株式市場はまちまち、銀行格下げや小売り決算が重し

ダウ平均は174.86ドル安の34,288.83ドル、ナスダックは8.28ポイント高の13,505.87で取引を終了した。
ジャクソンホール会合を控えた調整が続きまちまちで寄り付いた。その後、格付け会社S&Pグローバル・レーティングによる複数銀の格下げ発表を受け金融システムへの不安が再燃し下落。また一部小売企業の冴えない決算を受けて消費動向にも懸念が広がり一段安となった。ダウ平均は終盤にかけて下げ幅を拡大。一方ハイテクは引きつづき押し目買い意欲が強く、底堅く推移しナスダックはプラス圏を維持した。

22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、145円89銭で引けた

米金利上昇に伴いドル買いが優勢となったのち米7月中古住宅販売件数は予想以上に減少したため長期金利は低下し、ドル買いは後退。


ニューヨーク原油先物10月限は続落、原油10月限終値は79.64ドル、0.48ドル安

中国経済の悪化と石油需要の下振れが警戒されていることが引き続き重しとなった。世界の供給網の中心である中国経済が悪化しているならば、主要国の経済もすでに弱含んでいるリスクがある。中国当局が景気対策を小出しにして、景気浮揚に本腰を入れていないことも市場参加者を警戒させている。

今週24日から始まる米カンザスシティー地区連銀主催の経済シンポジウムを控えた慎重な雰囲気も圧迫要因。米インフレ率が鈍化している一方、米金融当局者による利上げ停止示唆は限定的で利上げ継続が警戒されている。パウエル米連邦準備制度理事会議長は25日に講演する予定。

熱帯性暴風雨「ハロルド」は米テキサス州南部に上陸したが、ほとんど手がかりにはならず。石油関連施設が集中する地域から外れたため生産の混乱はほぼない見通し。


ニューヨーク金先物12月限は小幅高、金12月限終値は1926.00ドル、3.00ドル高

時間外取引はドル高一服感から買い優勢で推移し、今月17日以来の高値となる1933.2ドルまで上昇。17日の高値1933.5ドルが抵抗線となり伸び悩んだが、終盤は8ドル超の上げ幅を維持し、1931ドル台で堅調に推移した。
日中取引に入りドル堅調から上げ幅を縮小したが、7月の米中古住宅販売件数が事前予想、前月より弱い数字となったことに支援され小幅高を維持した。米10年債利回りが一時上昇したが、後半は上昇が一服したことや24日から米ワイオミング州ジャクソンホールで経済シンポジウムの開催を控えていることから買い戻しが優勢もよう。ユーロドルが約1カ月半ぶりの安値をつけたが、ニューヨーク金12月限は堅調地合いを維持した。