9月12日
投資被害について
ニューヨークダウは87ドル高、ソフトランディング期待
米国株式市場は続伸
ダウ平均は87.13ドル高の34,663.72ドル、ナスダックは156.37ポイント高の13,917.89で取引を終了した。
イエレン財務長官が週末のインタビューでインフレが着実に鈍化しており、景気後退を回避する軌道にあると楽観的な見解を示し寄り付き後、上昇。今週に消費者物価指数などの重要指標発表を控えた警戒感に一時伸び悩んだ局面もあったが、携帯端末のアップルのイベントを明日に控えハイテクが高く、相場を支えた。終盤にかけナスダックは上げ幅を拡大し終了。
11日のニューヨーク外為市場でドル・円は、146円56銭で引けた
日銀の早期の金融緩和策修正の思惑に円買いが引き続き優勢となった。ユーロ・ドルは、1.0716ドルから1.0759ドルまで上昇し1.0748ドルで引けた。ドイツの景気縮小が影響すると、欧州委が経済見通しを引き下げたためユーロ売りが優勢となったのち買戻しが強まった。
ニューヨーク原油先物10月限は弱含み、原油10月限終値は87.29ドル、0.22ドル安
世界的な景気悪化懸念が上値を抑えた。物価高や金利高が景気見通しを曇らせているなかで、原油価格が再び上昇していることから不透明感が強まっている。さらなるエネルギー高に世界経済が耐えられるかどうか疑問視されていることが相場を圧迫した。原油高が続くと、金融引き締めがより強化されるリスクが高まる。
石油輸出国機構プラスの減産を背景に供給不足が続くと見られていることは引き続き下値を支えた。サウジアラビアは日量100万バレルの自主減産を、ロシアは日量30万バレルの輸出制限を年内継続する。
暴風雨「ダニエル」を背景とした悪天候や洪水の被害により、リビア東部の輸出港が閉鎖され、供給が一時的に下振れする公算であることは支援要因。調査会社アーガスによると、少なくとも4つの輸出港が稼働を停止した。報道によると2000人超が死亡したおそれがあるという。
ニューヨーク金先物12月限は小幅高、金12月限終値は1947.20ドル、4.50ドル高
日銀の金融政策正常化の思惑や中国人民銀行の元安阻止の姿勢によるドル安が支援要因になった。ただ米国債の利回り上昇を受けてドル安が一服し、上値を抑える要因になった。