9月14日
投資被害について
ニューヨークダウは70ドル安、消費者物価指数再加速も連邦準備制度理事会の利上げ軌道変わらずとの見方
米国株式市場はまちまち
ダウ平均は70.46ドル安の34,575.53ドル、ナスダックは39.97ポイント高の13,813.59で取引を終了した。
8月消費者物価指数は予想を上回る伸びとなったが、連邦準備制度理事会の利上げ軌道を大きく修正する内容ではないとの見方に寄り付き後、上昇。その後、長期金利も低下に転じたためハイテクが買われ相場全体の上昇を後押しした。ダウは終盤にかけ景気悪化懸念などに下落に転じたもののナスダックはプラス圏を維持し終了。
13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、147円42銭で引けた
8月消費者物価指数の伸びが予想を上回ったため追加利上げ観測が強まり長期金利が上昇しドル買いが加速。その後、連邦準備制度理事会の金融政策軌道を修正するような内容ではないとの見方に金利が低下に転じ、ドルの売り戻しが強まったが、30年債入札の低調な結果を受けて下げ止まった。
ニューヨーク原油先物10月限は伸び悩み、原油10月限終値は88.52ドル、0.32ドル安
米エネルギー情報局が発表した週報で、原油や製品の在庫が増加したことが重しとなり利益確定の売りが優勢となった。原油生産量が日量1290万バレルまで増加し、2020年以来の高水準を更新したほか輸入の拡大や輸出の減少が原油在庫を押し上げた。ただ製油所稼働率は93.7%まで上昇し、定期改修に入る製油所は今のところ限定的。
国際エネルギー機関は月報で、サウジアラビアとロシアが年末まで自主的な供給制限を延長したことで、10-12月期まで大幅な供給不足が続くとの見通した。中国の石油需要については景気減速の影響を驚くほど受けていないとの認識を示している。
8月の米消費者物価指数は手がかりとならず。総合・前年比は+3.7%まで加速した一方、コア・前年比は+4.3%まで鈍化した。コア・前年比は2021年9月以来の低水準。
ニューヨーク金先物12月限は伸び悩み、金12月限終値は1932.50ドル、2.60ドル安
8月の米消費者物価指数は前年比3.7%上昇した。伸びは2カ月連続で加速し市場予想の3.6%も上回った。コア指数が約2年ぶりの小幅な伸びにとどまったことで今月の米連邦公開市場委員会での金利据え置きが見込まれたが、11月利上げの可能性が残っている。