9月21日
投資被害について
ニューヨークダウは76ドル安、追加利上げを警戒
米国株式市場は続落
ダウ平均は76.85ドル安の34,440.88ドル、ナスダックは209.06ポイント安の13,469.13で取引を終了した。
利上げ終了観測などに連れた金利の低下を好感し、寄り付き後上昇。政府機関閉鎖リスクが低下したことも買い材料となり続伸した。その後、連邦準備制度理事会が連邦公開市場委員会で市場の予想通り政策金利据え置きを決定したが、インフレの目標達成までの道のりは長いと追加利上げの可能性も除外しなかったため金利上昇に連れ相場は下落に転じ、終盤にかけ下落幅を拡大し終了。
20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、148円33銭で引けた
連邦公開市場委員会の結果発表を控え米国の利上げ終了の憶測に金利低下に伴うドル売りが強まった。その後、連邦準備制度理事会は連邦公開市場委員会で市場の予想通り政策金利を据え置いたが、声明では依然インフレが高過ぎと言及、成長見通しを引上げ、さらにスタッフの過半数が年内あと1回の利上げを想定していることが明らかになったため追加利上げ観測が強まり金利上昇に伴いドル買いが再開した。
ニューヨーク原油先物11月限は弱含み、原油11月限終値は89.66ドル、0.82ドル安
米連邦公開市場委員会を手がかりに年内の米追加利上げがやや意識されたことが相場を圧迫した。米追加利上げによる景気悪化や石油需要の下振れが警戒された。米連邦公開市場委員会のドットプロットでは0.25%の追加利上げの可能性が示されたほか、パウエル米連邦準備制度理事会議長も追加の金融引き締めがデータ次第ではあり得るとの態度を維持した。
米連邦公開市場委員会やパウエル米連邦準備制度理事会議長の会見後のドル高はドル建てで取引されるコモディティの重し。ただ7月以降のドルインデックスと原油相場は歩調を合わせて上昇する傾向にあり、足元のドル高を嫌気する動きは限定的。
米エネルギー情報局の週報では原油在庫が減少したものの、特に材料視されず。米製油所稼働率は91.9%まで低下しており、時期的に定期改修に入る製油所がさらに増えるとみられている。ただ石油製品需要がやや弱含む傾向のある時期に向かっているものの、米石油製品需要は日量2091万4000バレルと引き続き堅調だった。
ニューヨーク金先物12月限は強含み、金12月限終値は1967.10ドル、13.40ドル高
米連邦公開市場委員会で、フェデラルファンド金利の誘導目標を5.25~5.50%で据え置いた。ただタカ派的なスタンスを強め、年内の追加利上げを想定している。ドル安が一服し金は上げ一服となった。