9月28日
投資被害について
ニューヨークダウは68ドル安、政府機関閉鎖や金利高懸念がくすぶる
米国株式市場はまちまち
ダウ平均は68.61ドル安の33,550.27ドル、ナスダックは29.24ポイント高の13,092.85で取引を終了した。
昨日の大幅な下落の反動で寄り付き後、小幅上昇。しかし議会の予算交渉が引き続き難航し政府機関閉鎖リスクが上昇、さらに原油価格の上昇やミネアポリス連銀のカシュカリ総裁のタカ派発言を受けて長期金利が一段と上昇すると、警戒感に売りに転じた。終盤にかけては売られ過ぎ感から買戻しが強まり、ダウは下げ幅を縮小。ナスダックはプラス圏を回復しまちまちで終了した。
27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、149円64銭で引けた
8月耐久財受注速報値が予想外のプラスに改善し国内総生産算出に用いられる数値も予想を上回り経済成長に楽観的見通しが強まった。原油価格の上昇や、ハト派姿勢を維持していた本年の連邦公開市場委員会の投票権も持つカシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が年内の追加利上げを予想、24年には利下げを予想していないとのタカ派姿勢を示したため金利上昇に伴うドル買いに拍車がかかった。
ニューヨーク原油先物11月限は大幅高、原油11月限終値は93.68ドル、3.29ドル高
世界的に石油需要が堅調に推移している一方、石油輸出国機構プラスの減産もあって供給不足が継続する見通しであることが手がかり。米エネルギー情報局の週報で、世界的な在庫動向を示唆する米原油在庫は4億1628万7000バレルまで減少し、今年の最低水準を更新した。受け渡し地点である米オクラホマ州クッシングの原油在庫は昨年7月以来の低水準を塗り替えている。
一方、米エネルギー情報局週報で米製油所稼働率は89.5%まで低下した。冬場の需要期を控えて定期改修入りする製油所が増えていることが背景。ただ製油所稼働率の低下で製品供給量が減少する一方、米石油製品需要は日量2014万1000バレルと、節目の同2000万バレルを上回って堅調に推移。
米長期債利回りは4.65%付近まで上昇しドル高基調が継続しているものの、原油相場を圧迫するような展開にはならず。ドルインデックスは昨年11月以来の高値を更新した。
ニューヨーク金先物12月限は続落、金12月限終値は1890.90ドル、28.90ドル安
米国債の利回り上昇が圧迫要因になった。米連邦準備制度理事会の追加利上げの可能性や米経済のソフトランディング期待、財政赤字の拡大による国債供給増加が背景にある。米10年債利回りは4.62%と2007年以来の高水準となった。